2014-01-01から1年間の記事一覧

2014年さようなら

今年は良い1年だったかと問えば、もちろん良い1年だった。チェロの仕事を始めてすでに25年ほどは経っているけど、最も過酷で大変な1年だった気がする。数年前までたまに気分転換と称して行っていたゴルフも全くせず、ひたすらチェロを弾いていた。追われてい…

言葉

12月14日は衆議院選挙の投票日。 当然行く。そして、街やテレビ等々選挙一色かと思いきや、静かなものだ。 僕が住んでいる所だけかも知れないけれど、選挙カーにも出会う事もないし、 たまにポスターを見かける程度。 後は僕が購読する東京新聞の記事を…

驚き

少し前に神奈川フィルのバイオリンのオーディションがあり、一人が残って、今第3次選考というものに身を置いている。その第3次選考試験と言うのは、少し前は「使用期間」「プローベツァイト」と呼ばれていたもので、その名前がいつ変わったのか知らないの…

オーケストラ

いつの間にかオーケストラで働く様になって20数年という月日が過ぎた。 去年の4月、門脇さんという新たな首席チェロ奏者を神奈川フィルは迎えた。 素晴らしい30歳の若者で努力家なんて事は言うに及ばず、人間としても最高の人物が首席奏者となった。 も…

この秋

もう11月。あと2ヶ月で2014年も幕を閉じる。 夏のサイトウキネンから帰って来てから、1日も休む事なく今日まで来た。 僕には本当に厳しい秋だった。あまりにも。振り返れないぐらい過酷だった気がする。 一体何曲練習して演奏したのだろう。いっぱい…

練習をする事って?

今まで例えば雑誌だったりラジオだったり少なからずインタビューを受けて来たけれど、必ず聞かれる事の1つに 「1日にどれぐらい練習するのですか?」 という質問。確かにオーケストラや室内楽のリハーサルは練習をしているという時間ではないし、その時々…

師匠

一昨日のコンサートに突然師匠がいらっしゃった。 その師匠が来てると言う事を僕に伝えた人間は終身刑でも良いと思ってる。 当然、コンサートであるからどんな方がいらっしゃっても僕は自分がやって来た事を最大限に出すというのが僕のスタンス。 でも師匠と…

人生は苦しい

あと3ヶ月ちょっとで2014年も終わる。 そろそろラストスパート。 その3ヶ月が僕には再び大変な日々になる事は容易に想像できる。 今年は始まってから本当に大変な日々だった。 完全に僕の能力のキャパシティを超えていた。 さらに4月にはここ数年とに…

日本音楽コンクール

今年の日本音楽コンクールは第83回。 僕が受けた時は第56回だったから、思えば遠くに来たものだ。 今回、この歴史ある日本音楽コンクールのチェロ部門の審査をさせて頂いている。 心から光栄だと思う反面、その重圧は半端ではない。 40数名がチャレン…

夏が終わった

夏が終わった。 例年だとサイトウキネンフェスティバル松本が終わってもまだまだ蒸し暑い東京に戻り、 夏の名残を楽しむ時間があったように記憶するけれど、今年は東京に戻って来てももうどう考えても秋の空気だ。 今年は松本も気温が例年より低く、雨も多か…

ファルスタッフを終えて

僕はファビオ・ルイージさんという指揮者の元で演奏した事は初めてだった。 もちろん有名な指揮者と言う事は知っていたし、素晴らしいという話もよく聞いていた。 その素晴らしさがこういう事だったのかと知れた事は嬉しいし、またその素晴らしさの中で演奏…

オペラハウスまで

ホテルからオペラハウスまでは歩いてもたいした距離ではない。 ただし「楽器を持って雨が降っているとちょっと」という距離。とは言え、いつもオペラハウスにかなり早く行って練習したいという親友と、 時間をかけてウォーミングアップをして練習したい僕の…

ファビオ・ルイージさん

もちろん僕にとっては初めての指揮者ではあるけれど、 音楽が全て身体に入っていると言うのはこういう事なのね。 僕はそんなオペラをいっぱい経験している訳でもなく、 偉そうな事は言えないけれど、歌手に対してもオケに対しても、 「音楽がこうだからこう…

松本へ

やはり自然は恐い。 昨日は京都の演奏会ではあったけれど、 その開演時間が丁度台風が通過して行く時だった。 僕たち演奏者は朝からステージリハーサルがあった為に そんなびしょ濡れになる事もなくホールに到着していたけれど、 いらして頂いたお客様はさぞ…

中日ドラゴンズ

中日ドラゴンズの落合元監督の「采配」、そして森繁和前ヘッドコーチの「参謀」という本を読んだ。 これは根っからのドラゴンズファンの僕ですら驚きの本だった。子どもの頃、いつからかは覚えていないけど、すでに中日ドラゴンズのファンだった。 帽子は当…

夏の想い出

2年前の頸椎症神経根症を思い出すと背筋が凍る。しかも、今年は2年前と仕事で訪れた場所が酷似しているから余計に。 今年は6月から栃木、松本、紋別、松山、京都、名古屋、帯広、そっくりなスケジュールだった。 2年前、鮮明に覚えているのは、京都の演…

引っ越し先

日本国の中限定で今住んでいる東京以外で「住みたい街」あるいは「住みたい県」というのをちょくちょく考えている。 現実、ハードルが高いから実現はしないのは承知の上で。仕事柄、日本の47都道府県は訪れたけれど、やはり訪れる回数はもの凄く差がある。…

ワールドカップ

決勝トーナメントに入り、予選にも増して、もの凄い戦いが繰り広げられている。 このワールドカップ、僕は4年に一度この1ヶ月は狂気の日々と化す。 2002年の日韓共同開催の時はどうやって仕事をやりくりしたか覚えていないけど、 テレビはもちろん大分…

現代国語の先生

高校1年の時、現代国語の先生はY先生と言った。 先生は当時某大学の大学院生で、非常勤講師だった。 当時から本が好きだった事もあり、先生と色々話しをしているうちに先生が 「来年からは松本の高校の先生になるから最後に飯でも食べに行こう」とご飯を誘…

22日の日曜日

僕の職業は指揮者ではないし、将来指揮者として仕事をしていこうとは一切考えていない。 ところがありがたい事に、というか光栄な事に「指揮をしてくれ」と頼まれる事がごくたまにある。 大学時代、副科で指揮は履修していたけれど、当時そんなまじめにスコ…

ホテル

今年度から京都に10回程行く事になっている。 それはもちろん僕にとっては刺激的な仕事でもあり、 古都で自分と向き合う時間を持てる事が楽しみで、 その環境を作ってくださった方々には感謝している。 ところが、京都のホテルを予約するのは至極困難であ…

キャンセル

明日栃木でリサイタルがある。 何年か前にとある友人のチェリスト急病の為にピンチヒッターとして伺ったのがその主催される方やお客様との初めての出会いだった。 そしてまた呼んで下さった。 ありがたい話だし感謝してる。 あれは本当に熱い夏だったな。 熱…

最初で最後の宮本文昭さんとかなフィル

かなり前だけど、宮本文昭さんのオーボエ協奏曲を伴奏した事はあるものの、 指揮者・宮本さんと神奈川フィルは初めてだった。 今年度で指揮活動にピリオドを打つと公言している事が事実になってしまうと、 昨日のコンサートが事実上神奈川フィルと指揮者・宮…

宮崎国際音楽祭

また刺激をもらって帰ってきた。 刺激と言っても、毎回帰ってきてそれを目指していろんな技術的な事を見直してやり直すんだけど、 とてもじゃないけど追いつく筈もなく、どんどん遠くに行くズッカーマンやジュリアン・ラクリン。ただただ凄い演奏を見て「す…

チェロアンサンブル中島2014

昨日、チェロアンサンブル中島2014のコンサートが終わった。このコンサートは3回目で1回目は2003年、前回は2009年で今回は5年ぶりの開催となる。このチェロアンサンブル中島とは何か? 僕が名古屋時代に習ってた中島顕先生を囲んで、現役の生徒さん、OBが…

家に住んでる猫を「くろ」と言う。 もう16歳。 全く昔と変わらず元気。 でも人間だと80歳を過ぎていると言う。 「くろ」と言っても三毛猫。 赤ちゃんの頃家の前に現れた時に2匹だった。 共に三毛猫で、黒い部分が少し多い方を「くろ」 身体の少し小さい…

STAP細胞

この一連のニュースには正直どうなっているのか皆目見当がつかない。 もちろん全く知らない世界の事なのは言うまでもないけど、 「実験ノート」の重要性すら知らなかったし、論文なんか書いた経験もない僕が、 だから小保方さんがどう、とか理研がどうとも言…

オーディション

先日、オーケストラでコントラバスのオーディションがあった。既に結果も出ているので少しその事について書いてみたい。どんなオーケストラにもオーディションに対してのルールと言う物が存在する。 それはオーケストラによって少なからず違うし、全く違うと…

信仰心

ついに力つきて数日前からダウンしていた。 よって2014年度は離陸から始まったと言える。つい最近 「あけましておめでとうございます」 と言っていたような気がするけど、この3ヶ月はちょっと限界を超えていた。 僕のキャパシティを完全にオーバーして…

腕時計

普段、よっぽどの事がない限り東京でショッピングなんて言う事はない。 服なんかはここ10年以上渋谷の同じ店でしかもバーゲンでしか買わないし、 靴はスニーカーしか持ってないので、必要となると下北沢に買いに行く。心の余裕がないとショッピングなんて…