言葉

12月14日は衆議院選挙の投票日。
当然行く。

そして、街やテレビ等々選挙一色かと思いきや、静かなものだ。
僕が住んでいる所だけかも知れないけれど、選挙カーにも出会う事もないし、
たまにポスターを見かける程度。
後は僕が購読する東京新聞の記事を読むぐらいかな。


選挙のみならず、テレビやラジオ、新聞等々では経済評論家や政治評論家がほとんど未来の事を知っているかの様に語っている。
そう思うのは勝手だし、その人はそう思ったんだろうからそれはそれでいい。
それをただ鵜呑みにするだけの人間にはなりたくないとは思ってる。
ロシアでは新聞に書いてない事を見つけて真実を探るらしい。
歴史的に見てもそうなる事は必然かもしれないけれど、それは大切な事だと思う。
とにかく今の日本、1つの媒体だけで判断する事ほど恐い事はない。


ニュースで伝えられていない事があまりに多い気がする。
例えば東日本大震災義援金はどうなったのか?なんて言う事は誰かご存知か?

まあそんな事はさておき、先ほどの評論家のお話。
僕の仕事は音楽であるから、この曲について説明してくれ、とマイクを持たされた場合、
音楽の仕事、とりわけ演奏家同士での会話の延長で話してしまうとこれは本当に迷惑となっている事は解っている。

「ブラ1のあたまでハチロクなのにいきなりヘミオラでクロマティックの進行と保続音でベーストーンのCにすぐcisがぶつかる短9のテンションを最初のシンフォニーの冒頭で書いたブラームスは凄い」

なんて言ったら単なる馬鹿としか思われない。
専門家の話しと言うより、単なる使う言語が違うというだけの事。
だから横文字やカタカナをやたら使用する経済評論家や政治評論家は全く聞いている人にちゃんと説明する気がないか、あまり理解してもいない横文字やカタカナをパフォーマンスとしてかっこ良く使う事だけがメインになっているかどちらかだと思う。

その点、もの凄い頭脳や知識を持っているのにも関わらず、僕にでもわかる言語で的確に難しい話しを文字に出来る、佐藤優さん、内田樹さん、上田紀行さんの書籍には逆に凄さを感じる。
そして全幅の信頼を置いてしまう。それになにがともあれ、フェアな立ち位置からの発言はもの凄く強く僕の心に響く。
そんな人には到底なれないけれど、出来るだけどちらか寄りではなく、自分のちゃんとした意見を持ちたいし、知らなければ知らないと言って人の話しをちゃんと聞ける人間になりたいと思っている。