2012-01-01から1年間の記事一覧

2013、カウントダウン

神奈川フィルの定期演奏会の終演後、お客様の御見送りをする時に、神奈川県知事の黒岩知事が「神奈フィルの存続が危ぶまれています。是非皆様のご協力をお願い申し上げます」とずっと言って下さる。 僕は心から有り難い事だとずっと思っていた。もちろん公益…

2012年、閉店

昨日、来年の最初のコンサートのリハーサルがあり、その後アンサンブル『秀』の参加出来るメンバーで仙川の「アンカー・ヒア」という桐朋の学生は絶対知っている洋食屋さんで忘年会がありました。そして今年の僕のいろんな業務が終了しました。思えば今年は…

ダイ(9+フーガ)

今日はドボルザークのチェロ協奏曲の伴奏だった。 巨匠堤さんの演奏は心を打ったし、僕のオーケストラでのチェロの首席という仕事の力を試された様な本番だった。 まあ僕の事はどうでも良く、高関さんの指揮も先日の京都でのブラームスのピアノコンチェルト…

忘年会

あと2012年も残す所10日あまり。 今年はどんな年だったのか、それを総括する暇も無く、 来年に突入するのだけは避けたい。 この10日で部屋はもちろん、心の掃除をして、 そして来年の準備だけはして31日を迎えたいと思っている。 そして余裕を持っ…

CDについて

自分はこれまでに3枚のCDを出させて頂いた。 最初はカザルスホールでのリサイタルをそのままCDにしたライブCD。 そして次はバッハの無伴奏チェロ組曲全曲。 そして今年ゆっくりな曲ばかりを集めた小品集を。それぞれソロのCDは想いが詰まっているし、リリー…

指揮者

昨日、東京文化会館の大ホールでMAP'Sの公演があったので、宮本さんの事を少々書きたいと思う。 僕の20数年のまだまだ浅いオーケストラ人生の経験から思うのは、僕は指揮者の印象は最初の1分でもはや決まってしまうんではないかという事だ。 勝負ではもち…

師走

英雄の生涯の2回のコンサートが終わった直後、京都市交響楽団のお手伝いをしに京都に参りまして、5日間程おりました。 久しぶりに銀閣寺にも行ってみたのですが、素敵だったよぅ。 どうやら紅葉のシーズンの京都はもの凄い観光客が訪れるそうで、銀閣寺も…

おいらは虫けら

明日は定期演奏会で「皇帝」と「英雄の生涯」。 英雄の生涯は今まで何度演奏したのか、ちゃんと記録していないのでわからないけど、意外にリヒャルト・シュトラウスの曲の中では多く演奏してきた気がする。僕がプロのオーケストラで仕事を始めた直後、仙台フ…

ある猫の死

13年前。 ある日突然現れた猫がいた。 どの猫ちゃんよりも餌に対して貪欲で、もの凄い勢いで食べる猫だった。今は家猫になったクロという猫の子供達5匹の輪に突如入って来た、ただ一匹のしっぽの短い猫だった。よって「タン」と名付けた。 そのクロを始め…

建長寺

東京に住みながら「鎌倉」に行った事は何度かしかありません。 ゆっくり散策したいと思ってはいるのですが、それが叶う事はまだありません。 それこそ時間は自分で作る物で、その気になれば可能なんでしょうけど、やはりその想いが弱いのか、それを実現させ…

2つの嬉しい話

先日のすみだトリフォニーホールでのコンサートには雨にもかかわらず多くの方に来て頂き、こんな所ではありますが、感謝の気持ちを伝えたいと思います。 本当に有り難うございました。 そのお客様の中にかつて中央大学のオーケストラに所属してチェロを弾い…

トリプルコンチェルト

夏からずっと重くのしかかっていて押しつぶされそうだったこのベートーベンのトリプルコンチェルトの本番が終了した。 初めて演奏したのがもう20年ほど前。 そして2度目はその3年後。 それから16年間弾く機会はなかった。 昔は良く言えば天真爛漫に弾…

体育の日

そもそもさぁ、連休だという事を誰か事前に教えて頂けないものですか。 その先週の土日月の連休は仕事で、日曜日の日に仕事場で「連休中はやはり車がこの辺りは混雑する」という話を聞いて連休を知った次第です。僕の世代は体育の日は10月10日と決まって…

middle age crisis

今日は父親の誕生日だ。 76歳だと思う。母親が亡くなった後、よく一人で頑張って生活していると思う。 電話をしても3分ぐらいで切る事が多いけど、なにより元気でいてくれる事が僕の喜びでもあり、安心でもある。 という僕。 7月の終わりぐらいから首を…

バイエルン放送響

10月1日に名古屋でバイエルン放送響のソロ・ビオラ、ヘルマン・メニングハウスさんとブラームスのピアノカルテットの1番を弾いた。 バイエルンと言うと日本のソーセージの名前をすぐに思い出してしまうこの寂しい現実はさておき、実に興味深い人物だった…

チロット音楽祭

毎年7月に行なわれていたチロット音楽祭。 今年は9月だった。 2回のMAP'S全員での演奏を除くと、カルテットを2チームに分け、さらにはピアノトリオまで編成し、あらゆる所を回った。 喜んで頂ける人の前で弾く事、これが僕らの喜びでもある。個人的には…

28年

昨夜、実にちゃんと数えると28年ぶりに同級生2人と食事をした。 高校時代の同級生。 今年の4月にコンサートに来てくれた時が28年ぶりの再会だった。 そして今年中に1度飲みに行こう(僕は飲めませんが)という事を約束していたけど、そのコンサートに…

指揮者・伊藤翔さん

今年3月まで神奈川フィルで副指揮者を務めた伊藤翔さんを迎えての定期演奏会が昨日終わりました。ウェーベルン「管弦楽の為の6つの小品」 リヒャルト・シュトラウス「ホルン協奏曲第2番」 ブラームス「交響曲第2番」という堂々たるプログラム。というか…

松本 9

そんな訳で親友達には本当に助けてもらった。 楽器を持って歩けない僕をフェスティバルの前半はタクシーでわざわざ拾ってくれて劇場に連れて行ってくれてたし、しょっちゅう温泉につれて行ってもらったし、オーストリアの秘薬だという塗り薬をくれたり。 彼…

松本 8

昨夜最後の演奏会の後、松本を後にした。毎年感じるこの寂しさ。 そりゃそうだ。1ヶ月兎に角生活を共にする仲間がいて、それを支えてくれる松本の方々がいて、そして「さようなら」をする訳だから。1ヶ月いると、そこでの生活、ルーティーンが出来上がる。…

松本 7

いよいよ最終盤。後は2つのコンサートを残すのみとなった。この9月からは心から大好きな、そして尊敬する原田禎夫さんが合流。 当たり前だけど、チェリスト、音楽家では尊敬する人はいっぱいいる。その中の1人ではもちろんあるけど、あの生き様に憧れるのが…

松本 6

何かと今年バタバタしていた事もあり、なかなか出来なかった事がある。 でも、今年の夏、首肩が壊れて唯一出来た事が「読書」。サイトウキネンオーケストラでは弾く事に命がけだったけど、他の時間の多くは読書に時間を投じる事が出来た。おかげで松本で数冊…

松本 5

今年もあと4ヶ月となった。 この早さはどうよ。 筒井康隆さんの小説だと、この先急流になっていて、滝から落ちるときが人生の終わりだという事だけど、段々現実味を帯びて来た。 高校の頃その小説を読んだときはただヘラヘラ笑って済んでいたというのに。こ…

松本 4

松本から数日間帰京。 明後日からまた松本へ。なるほど東京は暑い。 松本も暑いとは言え、朝、夕方からはかなり過ごしやすく気持ちがいい。 まだ一週間サイトウキネンオーケストラはあるけれど、今年もお世話になったお店はやっぱり「潮騒」と「タリーズ」。…

松本 3

桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園付属高校、そして桐朋学園大学というエリートコースを歩まなかった僕は実は心のどこかで凄いコンプレックスを持っている。中学時代はバスケットボールにすべてを捧げ、高校は硬式テニスに青春を捧げた。当然そんなわ…

松本 2

もはや松本に来て10日以上が軽く経過した。 この日数の間、毎日必ずしていることがある。それはタリーズで朝コーヒーを飲んで新聞や本を読むこと。 ここのタリーズのスタッフの方々は本当に感じが良く、素敵な方ばかり。 朝から本当に気持ちの良い対応をし…

松本 1

5日間のリハーサルが無事に終了。 無事とい言うのは単に僕の事であるけれど、オーケストラは流石に素晴らしいサウンドがしている。 7月の終わりから首を痛め、そのあと腕や肩まで大変なことになってしまい、 オリンピック期間中は痛さで眠れなかったおかげ…

2012夏

いつの間にか8月に入っていた。油断してたらこんな時期だよまったく。腕と肩、その周辺を痛めた。参った。ここ一週間程でなんとか修復したいと思っている。まあ疲労が溜ったんでしょ。 それにしてもロンドンオリンピック。 歳をとった事もありどんな種目、…

ホールという師匠

名古屋の「宗次ホール」でのリサイタルは無事に終了。 高校の時の友人に28年ぶりに会えましたし、名古屋でチェロを学んでいたときの先生や多くの仲間にも会えました。 凄く僕にはいい時間となりました。 最初はその名古屋の先生から手ほどきを受け、高校ま…

クライマックス

もう2012年も半分が過ぎた。 1、2、3月の怒濤の3ヶ月、5、6、7月の再び怒濤の3ヶ月がもうすぐ終わる。あと少しだ。 昨日涼しく過ごしやすい帯広から東京に戻って来た。 この暑さというより湿度にかなりくじけている。 今日から京都だけど、京都…