2012-01-01から1年間の記事一覧

復帰しました

6月1日にブログを書いて以来、およそ40日間全くブログを書けずにおりました。僕自身も想像出来ないぐらい忙しくしていたという事もあるのですが、それよりも書く気力を失ったと言うのがかなりのウェイトを占めております。 いつも読んで下さっていた方々…

復活、チェロ・リパブリカ

チェロ・リパブリカの最後の公演からもう2年ほど経過したでしょうか?あの一連のコンサートに毎回来て頂いていたお客様、お元気でしょうか? 今回、7月9日にチェロ・リパブリカの番外編のコンサートを銀座のヤマハホールで行ないます。僕は学生時代、故・…

レコーディング終了

水戸芸術館でのモーツアルトのバイオリン協奏曲4番、5番のレコーディングはめでたく終了した。 矢部くんのソロはCDを聴いて頂ければいかに美音で素晴らしい音楽かはすぐにわかって頂けると思いますから、ここには詳しく書きません。 秋以降の発売となるの…

モーツアルトを弾くという事

明日からモーツアルトのバイオリン協奏曲のレコーディングが始る。 それもかなりの小編成でのオーケストラでのレコーディング。 チェロは僅か2本。 かなりのチャレンジだと思ってる。 と言うのは、チェロ2人ではどんな曲だって難しいけれど、特にモーツア…

函館へ

宮川彬良さんと函館へ。結構久しぶりの函館。 函館は過去3回訪れています。最初はカルテットで、次はメサイアを弾きに、そして3回目は三枝成彰さんの12人のチェリストによるコンサートで。その12人のチェリストのコンサートでは旧函館公会堂で演奏しま…

花粉症

何年前からか忘れたけれど、この5月ぐらいになるとクシャミを連発したり、目が痒くなるようになってしまった。3月ではなく5月。 友人達にその事を言うと「檜」だとか「ブタクサ」だとか、さらには「ハウスダスト説」を唱える者、「ネコアレルギーだ」と言…

宮崎国際音楽祭 3

音楽祭が終わった。毎年、素敵なアーティストが宮崎で演奏して大いに刺激をもらって帰るのだけど、今年は例年にも増して大きな刺激を受けて帰京した。一昨年度肝を抜かれたジュリアン・ラクリンは2年前より一回りも二回りも大きな存在になっていたし、ピン…

宮崎国際音楽祭 2

我が国にはもちろん多くのカルテットが存在するし、活動を続けている素晴らしいカルテットもある。 僕が思うにその日本人によるカルテットの頂点に君臨するのが「東京カルテット」だと思う。思うと言うか、そんな事をわざわざここに書く事すら失礼な事でもあ…

宮崎国際音楽祭 1

今年もこの季節。 もう10年以上になりますが宮崎国際音楽祭。 昨年は原発事故により海外からのアーティストのキャンセルが相次ぎました。まだまだ原発事故は収束には程遠い状況ですが、ズッカーマン氏、ラクリンさんを始め多くのワールドクラスのアーティス…

やや燃え尽き症候群

「猛烈に練習しなければいけない」という状況からは少々脱却したのは良いものの、それまでの疲れも出たのか、ちょっと今燃え尽きた感があります。どうしてもホッと出来る時間があると怠けるんだな。 6月から秋にかけての練習しなきゃいけない曲をこういう時…

もうすぐ宮崎

ゴールデンウィークという物を享受してみたいという願望は毎年あるけど、当然の様に今年も無理そうですな。4月30日に新百合ケ丘の「ゆりホール」でカサドの無伴奏とショスターコービッチのピアノトリオを弾いた。どちらも僕にはタフな曲でさすがに昨日は…

一段落

4月に入り、MAP'Sのレコーディングから今日のタワレコでのインストアライブまで一気に日にちが過ぎました。あまりに忙しく、車で移動中も何度も手帳を見て移動先を確認したりしてました。 頭の中は混乱の極みだったと思われます。 とは言え、ようやく今日で…

初体験

僕にとっては初めての経験だった。 今日、明日のオーケストラの公演の為にホールでリハーサルを行なった後、ホールでの避難訓練に参加した。もちろん小中学生の時、高校生の時の避難訓練は経験した事があるけど、ホールの避難訓練は初めてだった。 実際楽器…

モーツアルト「リンツ」

モーツァルトはシンフォニーの36番「リンツ」を4日間で書いたという事らしい。僕はこの曲が相当好きだ。 全編長調で明るいのに何故か物悲しさを伴っている。 今はもう日本に帰国して8年にもなる友人の鈴木学くんが、リンツのオーケストラに入った時、彼…

旅の効能

やっぱり仕事柄旅が多い。 多くの旅の仕事は現地に着くやいなやゲネプロをして演奏会。 そして翌日朝に帰宅。 日曜日や土曜日の様にコンサート自体が昼間にあると、福岡、札幌など飛行機の運行が多い場所は日帰りが可能になってしまう。こうなると旅とも言え…

MAP’Sでの仕事

昨夜までMAP'Sのレコーディングが津田ホールでありました。 一枚目のCDは3月28日にリリースされましたが、今年中には今回のCDはリリースされると思います。よくインタビューなどで聞かれる事の1つに「チェロの首席って何ですか?」というものがあります…

稲葉旅館物語 3

まあ何せその当時はこの東京に住めばいつかは坂本龍一さんに会えるんじゃないかと思っていた。 で、僕はチェロではなく、作曲とかもやってみたい、指揮者もしてみたい、でもチェリストにもやっぱりなりたい、そんなまあ17歳の甘ったれた希望を稲葉旅館で思…

稲葉旅館物語 2

週刊文春の「疑惑の銃弾」には何故か真剣だった。 自分も取材をしている様な、また三浦和義氏が住んでいた高井戸の自宅にも行ってみたいとすら思っていた。 好奇心が強かったとは言え、やはり入学試験に来ている者としてはどうかと思う。 音楽大学を受けよう…

稲葉旅館物語 1

当時、桐朋学園大学の入学試験は10日間ほどあった。 最初の2日は伴奏合わせ。そして実技の入試。2日ほどフリーの日があり、副科のピアノ、音楽理論、ソルフェージュ、小論文、そして面接、と毎日1科目という贅沢な日程であった。 東京の状況など何も知…

忘れられない先生

千歳烏山に住んでいる時に駅前で鍼・マッサージを開業されていた先生の所に1ヶ月に2、3回通っていました。 その先生は烏山の街でバッタリ会って「先生、何処行くんですか?」と聞くと「ああ、山本さん、今から中華料理を食べに行こうと思っているんです」…

色について

楽器のケースが黄色であるから、よく「お前のラッキーカラーは黄色か?」と聞かれる事がある。違う。実は良くわからないけど、何となく「赤」がラッキーカラーだと思っている。 方位学と言うんでしょうか?それだと「七赤金星」という事もあり、勝手に「赤」…

新宿

今日は同僚がN響に移籍すると言う事で、餞別のプレゼントを選びに新宿へ。 同僚の石山は僕と全く同じ年齢。そしてオーケストラで唯一のドラゴンズファン。これで一人になってしまったよ。 僕は彼のホルンが大好きだ。 1音で彼が何を思いながら吹いているの…

新名古屋交響楽団

18日の日曜日、新名古屋交響楽団とドボルザークの協奏曲を共演させて頂きました。ドボルザークのチェロ協奏曲を初めて弾いたのが名古屋でしたから、その頃の事も思い出したり、いろんな想いが駆け巡った1日となりました。 その新名古屋交響楽団というオー…

確定申告

春がちょっと見えて来た気がします。 とはいえ、まだまだ僕には寒い。 もう3月も半ばだというのに。冬に生まれたのにもかかわらず、どうも寒さが苦手のようだな。 夏はどれだけ暑くてもウォーキングは出来るし、むしろあのシャワーでも浴びたぐらいの汗をか…

今日、名古屋に雪が降ったそうな。 「3月に名古屋で雪が降るのは何十何年ぶりです」とニュースにもなっていた。 その正確な年数は忘れてしまったが、僕はその時の雪を覚えている。僕の浪人が決定した3月だ。 あの時の無力感は相当なものだったな。 体育大…

311という日

あの日から1年。 震災の事はもちろん、原発、人の死、恐怖、そしてそれに対して何が出来るかなんていう事を考えて来ました。 でも、何も出来ない事がわかりました。 結局は、僕は僕なりに自分のやらなきゃいけない事を必死にやり、それがいつか被災された東…

やる気がないだと?

最近は東京スカイツリーの登場でめっきり影が薄くなった東京タワー界隈での仕事に参りました。 夜、帰るときにしばらく東京タワーを見上げていましたが、いやいやそれはそれは美しく荘厳、力強いお姿を見せてくれました。 こんなにちゃんと東京タワーを見上…

3月が始った

2月が終わったと思ったらもう3月だよ。3月18日に新名古屋交響楽団という若い方中心のオーケストラとドボルザークのチェロ協奏曲を弾かせて頂く。その前に神奈川フィルでベートーベンのシンフォニーばかりの定期演奏会がある。 仕事は主にこの2つのみ。…

2月が終わった

ちょっと僕には無謀な一ヶ月だった。 初めて弾く曲満載だったし、旅も長かった。 幸いな事に体調を崩す事なく過ごす事ができた。 生まれてこのかた、インフルエンザになった事がない。 それか子供の頃にインフルエンザになった事を覚えてないのかもしれない…

神奈川フィル「巨人」

今朝起きたら、盟友であるコントラバスの池松からメール届いた。 彼は今ニュージーランドのオケの首席をしていて、年に1、2度日本に帰って来る。そして彼は昨夜、弟子である神奈川フィルの首席コントラバス奏者の米長くんの「巨人」のソロを聴きに来ていた…