体育の日

そもそもさぁ、連休だという事を誰か事前に教えて頂けないものですか。
その先週の土日月の連休は仕事で、日曜日の日に仕事場で「連休中はやはり車がこの辺りは混雑する」という話を聞いて連休を知った次第です。

僕の世代は体育の日は10月10日と決まっていて、必ずそれは守られていた。
そりゃ経済の事を考えれば全ての祭日を日曜日にくっつけてしまえば効率はいいのかもしれないし、損失も少ないのでしょうけど、なんか全てお金、という気がしないでもないな。
それは僕が多分に経済活動をしていないからそんな悠長な事を言ってられるのかも知れませんが、祝日はやっぱり何かしら意味がある記念日な訳ですから、守って頂きたいのですが。
とは言っても、やはりちゃんとした職業に就いてらっしゃる方々からすれば連休の方がいろいろと良いんでしょうね。

すっかり良い季節になっていた。
その連休中は実は桐朋学園の創立60周年の記念のコンサートがありまして、いろんな世代の大先輩(というか先生)から先輩、同級生、後輩と多くの方々にお会いする事が出来ました。そのコンサートでは15人の指揮者が出演され、1度のコンサートで連続して指揮者15人を見ながら弾くというのはもちろん初めての経験でした。
その15人の指揮者の方々にもいろんな人生があり、そしてその人生が音楽に投影されていて、とても興味深い経験でありました。

演奏家も結局はそのいろんな人生が投影された演奏になるんでしょうし、適当な生き方をしてるとそのまま適当な演奏にもなってしまうんだろうなと非常に恐れをなしたわけですが、なにはともあれ、60年というのは凄い年月です。
小澤征爾さんが第1期生です。
僕は第31期。
僕の後に29年も経っていたとは驚きです。

あの学校で教わった事、人間関係等々をやはり大事にしながら後の世代に伝えて行く、これに尽きるのかなぁ。
でも僕が演奏家として努力もせずノンベンタラリンと生活してたら伝えるどころの騒ぎではなく、迷惑な先輩の一人として後輩達からは見られるでしょうし、そういう事に関しては本当に皆さん敏感ですから、やはりもう一度根性をシメ直して頑張ろうと思った訳です。

桐朋学園の更なる発展を祈っております。