ワールドカップ

決勝トーナメントに入り、予選にも増して、もの凄い戦いが繰り広げられている。
このワールドカップ、僕は4年に一度この1ヶ月は狂気の日々と化す。
2002年の日韓共同開催の時はどうやって仕事をやりくりしたか覚えていないけど、
テレビはもちろん大分、神戸、横浜、そして埼玉とサッカー漬けの1ヶ月だった。
2006年のドイツ大会はしなきゃいけなかった入院・手術をわざわざ6月にして、そしてほとんどの試合をテレビで観戦していた。
2010年の南アフリカ大会はこれまたどういう風に仕事をやりくりしたか覚えていないけど、全試合を見た事が自慢だ。
そして今年のブラジル大会。
今年はあまりにも仕事が忙しく、僕は既に限界に来ている。



別に彼と約束した訳ではない。
中学の時、僕はバスケットボール部で彼はサッカー部だった。
僕が大学2年生の時のメキシコ大会。夜中にそれこそテレビに釘付けになり、中学時代、部活動こそ違う競技をやっていた彼の事を思い出して(あいつ元気かな)と思っている時に友人から電話が鳴り、彼の死を知った。
彼との会話はサッカーかYMOだけとも言える。しかもワールドカップは今後10回見ると俺たち53歳だぜと話していた。
でも彼ははそのこれから当たり前のように行われる10回のうちの1回目の最中に命を落とした。
今年はあれから9回目のワールドカップだ。
彼に今の日本代表を見せてあげたかったし、今のとてつもないレベルのサッカーを見せてあげたいよ。
彼の分までワールドカップは見なきゃいけないと自分の中で勝手なルールが存在する。
53歳の時はロシア大会だよ。
その時の日本代表の活躍も報告するし、優勝国も報告するよ。
今年ぐらい線香を挙げに行こうかな。

だからどんなに忙しくても、ワールドカップを見るのは僕の中のルールなんだ。