松本へ
やはり自然は恐い。
昨日は京都の演奏会ではあったけれど、
その開演時間が丁度台風が通過して行く時だった。
僕たち演奏者は朝からステージリハーサルがあった為に
そんなびしょ濡れになる事もなくホールに到着していたけれど、
いらして頂いたお客様はさぞかし大変な天候の中、足を運んで頂いた訳で、
本当に心から感謝申し上げたい。
帰京する新幹線は遅れる事もなく、普通に運行してくれたので助かったな。
そして今日は東京でバタバタとやらなきゃいけない事を済まし、
夜、松本に来た。
明日から始まるフェスティバル。
色んなオーケストラで仕事をする人間にとって、音の出し方だったり方向性の違いはもちろん「郷に入れば郷に従う」のは当然の事だけど、普段している事をとにかくするだけだと思う。
京都で本気を出そう、松本で本気を出そう、神奈川で本気を出そう、そんな甘い物ではないと思ってる。
普段やっている事以上の事なんて絶対に出来ない。
だから、普段が大事なんだと思う。
それがどんな仕事であろうとも。
明日からのオペラのリハーサル。
僕にとっては初めての曲だし、指揮者のファビオ・ルイージさんも初めて。
不安は大きいし、それを超えた時はまたいい時間になるんだろう、と信じて。
朝のウォーキングと節制した生活をしてとにかく体調管理には相当気をつけたい。