信仰心

ついに力つきて数日前からダウンしていた。
よって2014年度は離陸から始まったと言える。

つい最近
「あけましておめでとうございます」
と言っていたような気がするけど、この3ヶ月はちょっと限界を超えていた。
僕のキャパシティを完全にオーバーしていて、よくぞ乗り切ったと褒めてあげたいと思うぐらいだな。
2月に小中学生時代の同級生と33年ぶりに再会した事が本当に昔のような気がする。

3月に父親と僕が子供の頃から中学生まで育った春日井市を車で通ったのだけれど、本当にいろいろと変わってしまった。
変わってしまったと言うとネガティブな言い方ではあるけど、こうやって街って変貌していくんだなと思った。もちろん良い感じになって行っている事は当たり前の事だし、そこに住んでらっしゃる方は「あ、あそこにあれができたね」という一つ一つの積み重ねが33年という月日が経って訪れた僕にとっては本当に大きな変化になるんだなと思った。
よく使ったJRの「勝川駅」などは、まるで別の駅になっていたよ。
面影すらなかったもん。
でもあの辺りに行くと本当にいろんな事を思い出す。
中学の頃の事なんかは特に。
いろんな想いが交錯したな。

と言う訳で今年に入ってからの怒濤の3ヶ月がようやく終わり、終わったとたんに体調を崩した訳だけど、
今年は色んな意味で始動する事が多い年になりそうだ。
神奈川フィルはもちろん今まで通りだけど、今日の4月1日から京都市交響楽団にもお世話になる事になった。テレビ番組に出て来るようにかっこいい言い方をすると僕には一つの流儀がある。
神奈川フィル、京響、サイトウキネンなどいろんなオーケストラで仕事をさせて頂いているけれど、絶対に仕事の内容、人との会話も、内容も、一切変えない。
当たり前の事かも知れないけれど、京都の方々にはこういう風に接するとか、松本ではこういう立ち位置で、という事は一切ない。それは神奈川フィルの仕事の中でも一切変えない。
定期演奏会だろうが、子供達のコンサートだろうが、全く何も変わる事はない。
もちろん、その日によっての出来不出来はあるけど。
変えた時に僕は楽器を置くときだと思ってる。
これから上手になるのか、下り坂が待っているのかわからないけど、音楽に対して偽りがないように残りのキャリアを生きて行きたい。

この年にしてようやく見つけた。
僕がこれまで以上にしなきゃ行けない事。

それは「音楽への信仰心」を深める事なんだよな。