2011-01-01から1年間の記事一覧

神戸屋

学生時代、大学から成城学園駅に行くバス通りに神戸屋というレストランがありました。いわゆる、あの「神戸屋」です。もちろん今もあると思う。学生の身分ではやはり高級でとても簡単に行ける店ではなかったのよね。 学生時代、一度だけ入った事がある。パン…

子供の為のコンサート

定期演奏会、自主公演、そして依頼される公演、それともう一つオーケストラにとって重要なコンサートがあります。それは小学生、中学生の為のコンサート。 正式名称はわかりませんが、「移動音楽教室」と言うんでしょうか。 業界では「おんきょう(音楽教室…

イタリア

つい最近、元お弟子さんのイタリア語の大先生に、イタリア語についての相談のメールを送った。 さすが僕の専属のイタリア語の先生、速攻返事が返って来た。 それも僕に超わかりやすい解説付きで。 助かるなぁホントに。 それにイタリア語の響きは好きだな。 …

クラシック・クルーズ

みなとみらいホールで「クラシック・クルーズ」というホールの企画があります。12時10分からの食事休憩の40分、14時30からのティータイムの50分の2回のステージ。 両方聴かれるお客様ももちろんいらっしゃるので、プログラムは2回分。 去年に…

指揮者生活の終焉

野球の監督と指揮者は1度やったら辞められないという。 一昨日、演奏会で初めて指揮をした。 そしてもう一度、場所、曲目は違うけど、明日もう1回演奏会がある。 別に辞められない事はないぞ。 観客として、オーケストラのプレイヤーとして四半世紀指揮者…

何をするにも大変です

マーラーの9番が終了。オーケストラと言うのは本当に奥が深く難しい。これは個人で、例えばバッハの無伴奏を弾く時もそうだけど、(何故こんな所でうろたえたんだ?)(なんで今まで上手くいかなかった此処が上手くいったんだ?) など、本番と言うのは全く別の…

マーラーの9番

大学1年、入学間もない第九すら聴いた事がない純真無知な僕に 「お前、マーラーの9番って知ってる?」 と言ってきた男がいる。 ニュージーランド在住のコントラバス弾きの池松という男だ。 当然知るはずもなく 「知らないけど、なんで?」 「知らないの?…

学ぶと言う事

「40年同僚として付き合うより、1回のゴルフのラウンドの方がその人の本質がわかる」 というスコットランドの格言がある。 その1回でその人の立ち居振る舞いや知性や知識の豊富さに圧倒され、どんなゴルフをしたのかすら覚えていない事が10年以上前に…

宮崎 最終日

放射能漏れでほとんどの外国からのアーティストがキャンセルとなってしまいましたが、唯一ライナー・キュッヒルさんだけは来て下さいました。 こちらの新聞のインタビューに「一度約束したことは守る、それだけです。しかも多くの日本人が苦しんでいる中、少…

半年

去年の12月から楽器の弾き方を変えようと努力して来ました。 半年経つのですが、何も結果は得られません。最初はエンドピンの長さの試行錯誤から始ったのですが、それが椅子の高さやら座り方まで波及するとまずはそこで泥沼。 エンドピンの長さは曲によっ…

宮崎 3

僕の「音楽祭」の原体験は、中学生の時に親に連れられて行った「木曽福島音楽祭」です。ポール・トゥルトゥーリエさんのリサイタルでした。ピエール・フルニエさんが来た時も行きました。 あの世界の巨匠達が体育館で弾くというすごい風景と、それを楽しみに…

宮崎 2

3回のコンサートを終え、前半が終了したと言ったところでしょうか。 10日のコンサートを終えた後、一旦僕は帰京。13日からのリハーサルに間に合うように再び宮崎に参ります。 毎年、まだ5月だからと上に羽織る物をいくつか持ってきて、結局それを着る…

宮崎国際音楽祭 1

この季節になって、宮崎に来ると一年という単位がどんどん縮まってきている様な気がします。昨年、ラクリンというとんでもなく素晴らしいバイオリニストに出会った事がつい最近の出来事のようです。そして今年も彼に会うのを楽しみにしていましたが、やはり…

原発について

どうしても最近は原発の事しか考えられない。 それは放射能を気にしている訳ではなく、これまでなんで僕はちゃんとこういう事に向き合って来なかったのかという情けなさからなんだと思うんです。 僕がまだ若い頃、実家にあった広瀬隆さんという方の原発関連…

福島へ

オーケストラの同僚で福島出身のクラリネット吹きがいる。 ゆうすけという。 僕とは世代が違い、まだまだ若い。 そんな彼と福島に演奏行脚をしようと話している。 以前、僕のお弟子さんだった福島県庁の職員もいるし、ゆうすけの家族、知り合いを含めて数カ…

仙台フィル

今日からマーラーの7番「夜の歌」のリハーサルが始った。 僕の耳の悪さでは3楽章の和音の展開が全くついて行けない。難曲だな。 といって、他の楽章が理解出来ているなんて事は一言も呟いていない。 僕はこの曲は2回目の経験。一度目は1993年12月1…

ブラームスからラベルへ

ブラームスの弦楽5重奏曲第1番。 今日、ほぼ20年ぶりぐらいに演奏したけど、昔よりこの曲の持つ人生の望郷の念を深く知る事になったなぁ。その人生を振り返る為にはやはりブラームスかなぁ。 ブラームスはどんな楽曲でもそれが顕著ですが、今日演奏され…

第3回天空の森音楽祭

鹿児島に1週間滞在した。 「天空の森音楽祭」も早いもので3回目になる。 僕たちは最初の3日間「田島本館」http://tajima.main.jp/modules/tinyd0/という超昭和の香りぷんぷんの温泉宿に宿泊、そして1日だけ「雅叙園」http://gajoen.jp/という日本とはこ…

モノローグ 2

ようやくと言って良い。 随分僕自身冷静になって来た気がする。 その身体や心が解凍されてきた分、疲労感を感じる。 とはいえ、普通に生活して普通に仕事をしているだけでもどんなに幸せな事か。 音楽家達のチャリティコンサート花盛りである。 自粛から萎縮…

日常は大事だな

最近はエチュードと音階に時間を割く事が多いです。 だから何?っていう感じですが、これが意外に侮れんのよね。 忙しいと、その時々に練習しなきゃいけない曲に追われて基礎的な事がおろそかになっている事が多い。 もちろん今も練習しなきゃいけない曲はあ…

モノローグ

東日本大震災から3週間が過ぎた。 あっという間に過ぎた。 愛媛県の「tobeオーベルジュリゾート」(http://www.tobe-resort.com/)に滞在していたけど、あまりの素晴らしい人達との出会いや会話によってようやく僕自身が落ち着いた気がする。オーベルジュに…

今日という日

土曜日、京都から帰り、夜パソコンの電源を入れたら何故か作動しない。 はっきり言ってパソコンの知識は全く無く、ただただひたすらいじっていた。 夜中になっても埒があかず、一瞬眠ろうとベッドに入ったけど、どうしても諦め切れず再び朝まで格闘。結局朝…

雪の京都から帰京

京都市交響楽団の定期演奏会のお手伝いに行って参りました。なんと、前回僕がこの「京響」にお邪魔したのは6年前だそうです。 そんな僕を「京響」の方々にはいつも本当に親切にしてくれますし、またずっと昔からの普通の友人として接してくれる事がなにより…

京都に行く

今日から京都へ。最近は練習の多くを基礎練習に費やして来た。 当然と言えば当然なんでしょうけど、楽器を弾く調子は非常にいい。 兎に角これを続けて、与えられた仕事に最善を尽くすだけだ。 京都市交響楽団に伺うのは5年ぶりぐらいでしょうか? 友人もい…

Non-title 2

その後いろんな方から貴重なご意見を頂き感謝しております。「オーケストラが」という事ではなく、今後の僕の人生に必ずプラスになると思いたいですし、それをちゃんと頭の中でまとめたいと思います。有り難うございました。 節電、停電の事もあり、コンサー…

音楽がある日常

音楽をなにより愛し、僕のコンサートには欠かさず来てくれたお弟子さんが今、福島県庁の職員として原発の待避所で不眠不休の活動をしている。今日ようやく電話で話が出来たけど、話の内容はとても言えないほどの想像を絶する酷く悲しい話ばかりだった。最後…

Non-title

まず、亡くなられた多くの方のご冥福をお祈り申し上げます。 そして安否のわからない方々が元気でいる事、避難されている方々が一刻も早く普通の生活に戻られる事を祈るのみです。 昨日3月12日、神奈川フィルは定期演奏会だった。 僕は今になってもあの演奏…

早起き出来た!

何故か珍しく早朝に目が覚め、オーケストラのリハーサルに行く日は慌ただしいのが常の朝の時間をなんと余裕を持って過ごした。革命に近い。 今日からマーラーの6番のリハーサル。 朝に余裕があると自然にモチベーションも上がる。 所がオーケストラの練習場…

出張を経験

チェロを持たずに飛行機に乗った経験は過去あるでしょうけど、全く記憶にない程遠い昔でさらには回数も1回か2回だと思われます。 夜は零下8度の帯広に「出張」してきました。楽器を持っての仕事は出張という気持ちがさらさらないけど、楽器がないと「出張…

こだわり

街では 「こだわりのスープ」 「こだわりの豆腐」 「魂の串焼き」 「天然ダシの京風うどん」 などと言う看板を見かける。 それを疑うつもりは全くない。何か、僕にはわからない店主ならではのこだわりがあるんだろう。しかし何か釈然としないのは僕だけ? 音…