出張を経験

チェロを持たずに飛行機に乗った経験は過去あるでしょうけど、全く記憶にない程遠い昔でさらには回数も1回か2回だと思われます。


夜は零下8度の帯広に「出張」してきました。楽器を持っての仕事は出張という気持ちがさらさらないけど、楽器がないと「出張」という気分でした。
初めてに近い経験ですから、新鮮でした。
さらに、チェロがないとこんなにスムースに飛行機に乗れるとは。驚きと感動で飛行機を見直した程。で、出張の理由は今年7月の8日から10日まで行なわれるチロット音楽祭の実行委員の会議で、宮本文昭さんとの参加となりました。
お昼に「ぶたはげ」というお店で豚丼を食し、いつも以上に文昭さんと馬鹿話に花が咲き、会議へ。

僕は前の日に帯広入りをしていて、いつも夏にお世話になる萩原建設の社長さんと夕食をとったり、読み出したばかりの加治将一さんの「幕末維新の暗号」という分厚い本をひたすら読み進めながら宮本さんをお待ち申し上げておりました。
毎年夏に20年も来ている帯広ですが、やはり冬は冬で北国風情に溢れ、寒いけど空気のキレや景色の透明度には心癒されるものがありました。


会議では大体の演目や方向性が決まり、宮本さんの熱い発言に僕はひたすらうなずいていただけですが、これが実現するのかと思うとワクワクします。


最終便に飛び乗り帰京。。
そして寝ようとも思ったのですが、先ほどの「幕末維新の暗号」の続きをついつい読んでしまい、止められずに夜明けまで読んでおりました。
興味がある方は一度読んで頂きたく思います。

数時間眠ったのですが、あまりに内容が衝撃的で、ビビリでヘタレの僕はビビってしまい、凄い怖い夢を見ました。僕はその夢の中では幕末の志士の役を与えられていましたが、激流の世の中が正確に把握できず、ただただ倒幕側、尊王攘夷派、幕府側等々、あらゆるカテゴリーにも属する勇気も知力もなく、優柔不断な立ち位置にいるという志士役の僕は誰からも斬られる可能性がある敗北的悪夢でした。
いやいや怖かった。命を狙われる事がこれほど怖い事なのかと。

ほとんど寝ていないのですが、怖さを引きずっていた為、忘れようとチェロを練習しました。早朝の朝練でした。