今日という日

土曜日、京都から帰り、夜パソコンの電源を入れたら何故か作動しない。
はっきり言ってパソコンの知識は全く無く、ただただひたすらいじっていた。
夜中になっても埒があかず、一瞬眠ろうとベッドに入ったけど、どうしても諦め切れず再び朝まで格闘。結局朝の8時過ぎに眠った。

弟からの電話で起きた。昼前だったと思う。
叔母が亡くなったという報せだった。母親の姉の突然の訃報。しばらく絶句するしかなく、ほどなく名古屋に向った。
そして今日葬儀があった。

亡くなったのは僕がパソコンと格闘していた早朝だという。
普通なら仕事で使う訳でもないパソコンに徹夜をする事など絶対ないし、この年齢で徹夜なんかしたら次の日が使い物にならない事は良く理解している。でも叔母さんが眠らせてくれなかったんだと思う。
叔母は幼少期に病を患い、それ以来聴覚を失ったままの人生だった。
それなのに僕のコンサートには良く来てくれた。彼女にとっては無音のコンサート。だけど終わった後に「よく、頑張ってるね」と常に笑顔で言ってくれた。
可愛がってもらっただけに、本当に悲しかった。


そんな今日は弟の誕生日でもあった。
その誕生日という名目の飲み会が随分前から決まっていたんだけど、さすがに僕は遠慮させてもらった。

大震災で亡くなられた方が1万人を超えたとニュースで言っている。
その1万人にはそれぞれの家族親戚、友人同僚知人がいる筈で、単にその人数だけで片付けられる物ではないと思う。


まだまだ気分は悲しいけど、明日は5時に起きて1便で愛媛へ。
再び前を向いて歩き出そうと思う。


震災以後、名古屋、京都、再び名古屋、そして愛媛と東京を留守にする事が多いけど、決して逃げている訳ではないのでそれだけは信じて頂けたら嬉しい。