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その後いろんな方から貴重なご意見を頂き感謝しております。「オーケストラが」という事ではなく、今後の僕の人生に必ずプラスになると思いたいですし、それをちゃんと頭の中でまとめたいと思います。有り難うございました。


節電、停電の事もあり、コンサートの中止が相次いでいますが、そのコンサートの開催か中止かは主催者の熟考の上の苦渋の決断だと思われますので、どちらにせよ、是非ご理解賜ります様お願い申し上げます。

一昨日の読売交響楽団のコンサートなどは節電の為に空調を止めての開催だったと聞きます。管楽器と弦楽器では楽器が冷えたり、暖かくなる事によって音程は全くの真逆の方向に向かいます。チューニングをしても空調がないと全く意味のない事で、あとは個人個人の技術での音程の修正をするしかありませんから、さぞかし大変だったんだろうと推察します。
お客様も寒かったでしょうし、そもそも来て下さるという事に自分のオーケストラの事ではなくても有り難いと頭が下がります。
さらには半年、1年と準備して個人のリサイタル等を予定していた方の中止は本当に心が痛みます。


今回の大災害によってのコンサート中止等でどこのオーケストラもかなり苦境に立たされています。特に仙台フィルの友人からは5月末までは完全に休止、6月の定期も中止と聞きました。神奈川フィルも4月の半ばまでは全てコンサートは中止。
今後無くなってしまうオーケストラもあるのではと心配しております。
でも、今僕が出来る事は災害に遭われた方々に対して何らかの支援をする事と、演奏出来る日まで、充分に腕を磨き、成長は難しいとしても保つという事だけです。そして偉大な曲、素晴らしい楽器、僕が得た知識等の全てを弾き続ける事によって後世に伝えて行くのみです。
オーケストラが無くなろうとも、仕事が無くなろうとも、僕は覚悟が出来ました。
練習する事が僕の仕事だとここには何度も書かせて頂きましたが、それが自分でも正しいんだと確認できました。

多くの音楽家の仲間とこんな時だからこそ切磋琢磨して音楽界の難局を乗り切りたいし、それを通じて少しでも世の中の為になればと思います。
とにかく僕は日本という国家と日本人を信じたいです。


これを読んで下さっている方々はパソコンや携帯が今使える方々だと思いますが、被害の大小こそあれ、身体には気をつけて頑張って下さい。
そして全ての人が日本を愛して、信じて前を向いていけたらと思っております。

今日3月21日、J.S.バッハは生きていれば322歳の誕生日。バッハでも練習したいと思います。