仙台フィル

今日からマーラーの7番「夜の歌」のリハーサルが始った。
僕の耳の悪さでは3楽章の和音の展開が全くついて行けない。難曲だな。
といって、他の楽章が理解出来ているなんて事は一言も呟いていない。
僕はこの曲は2回目の経験。一度目は1993年12月15日とスコアに書いてある。なんと18年前。ここまでくると、懐かしさという気持ちはごく一部分でしか感じない。


そのリハーサルが終わってから、明日21日にサントリーホールで行なわれる「東北応援チャリティー・コンサート〜仙台フィルとともに〜」のリハーサルに行きました。
そこで仙台フィルの方々と再会。

仙台フィルは僕が大学を卒業してフラフラしてる頃から、本当に良く僕を仙台に呼んでくれて多くの事を経験させてもらったし、本当にいろいろお世話になった。
それから現在まで、お会いするのはそれこそ年に1回か2回だけど、チェロの方々はもちろんの事、他の楽器の方々にも友人として、またオーケストラプレイヤーの同志としていい関係を続けさせてもらっている。
そんな彼らの無事は何より嬉しかったし、メール等で皆さんの無事を知ってはいたものの、直接会ったらなんだか涙ぐんでしまった。

今時、楽なオーケストラなどどこにもない。だけど仙台フィルの状況は想像を絶すると思う。将来の展望等もさることながら、弾く事が出来ないという状況は究極の辛さだと思う。そんな仙台フィルを招いてそこに東京の音楽家の有志が加わってのコンサートにどうしても参加したかった。仙台フィルに対しての恩返しや支援は、こんな事でしか出来ないと思ったから。仕事を1つ延期してもらえたおかげでなんとか参加にこぎつけた。それは26日に延期にして頂き、その関係者にはその時謝罪したい。



明日はみんなと弾く喜びを共有したい。
とはいうものの、マーラーの7番のリハーサルの後のラフマニノフブラームス、ベートーベン等はタフだぞ。
今日は取り敢えず帰ってから練習するという発想が浮かばないぐらいぐったり。
明日はもっと厳しいだろうけど、少しでも仙台フィルの方々が一瞬でも良い時間を過してもらえるよう、僕も全身全霊で弾きたい。