原発について

どうしても最近は原発の事しか考えられない。
それは放射能を気にしている訳ではなく、これまでなんで僕はちゃんとこういう事に向き合って来なかったのかという情けなさからなんだと思うんです。
僕がまだ若い頃、実家にあった広瀬隆さんという方の原発関連の本を数冊読んでいたのにも関わらず、僕は無関心だったんだよなぁ。


今はしゃかりきになって関連の本や雑誌を読んでみている。
とはいえ、なんの科学的知識もなく(実際は物理なのかな)、もちろん読んだからって何ができる訳でもないけど、まずは知っておきたいのよね。原発の事。
結局、池上さんの説明の
放射能物質というのを懐中電灯に例えると
放射能→懐中電灯の光りの強さ
放射線→懐中電灯の光線
シーベルト→懐中電灯の光線が人体に吸収する量の単位
ベクレル→懐中電灯の光の強さの単位
というのが1番理解しやすい。


で、昨日は川村湊さんという方の「福島原発人災記」を読み終えた。
これは3月11日から時系列で日記風に起きた事やそれに関連する事が書いてある手に汗握る本だった。読んでいて息が出来なくなった。過呼吸だったよ全く。
それから今月号の「ニュートン」、週刊金曜日の臨時増刊の「原発災害」を兎に角読みあさっている。
結局、クリーンなエネルギー、明るい未来のエネルギーにはならなかった。
代替エネルギーを研究推進するターニングポイントになったのではないかと思う。
高校時代、化学で4点を取った僕にそんな事を提案される筋合いはないかも知れないけど、これだけの事になってしまうのはやっぱりダメだよ。
今福島の第一原発で身体を張って仕事している方々には本当には頭が下がる。そんな人がいる中、そこそこ安全な場所にいて原発はダメだと言うのも申し訳ないけど、もう新たな建設は日本では無理じゃないだろうか?


楽器や楽譜が目の前にあるのにさわっちゃいけない、そんな状態の漁業、農業関係の方々の想いは想像を絶する。家に戻れない方々の辛さ、猫を飼う僕としては置いてきぼりになった牛や犬、猫の事を想うと胸が苦しい。


そんな中、ホリエモンさんが収監されるという。
彼の著作や、今回の裁判の本も結構読んだ。
ああいう一歩先に歩く人は打たれるんだろうな。半歩ぐらいが成功するのかもしれない。あれだけの頭脳はこの震災復興で是非使って頂きたかった。
記者会見もネットで見たけど、達観してたな。
国に依存しない彼には早く戻って来てもらって、依存しなくていいから国の為にその頭脳を使って欲しいと思う。