ANAさん、JALさん、面白いぞ

ついに12月1日からバイオリン、ビオラも飛行機では楽器用の座席を買わなくてはいけなくなりました。
運が悪いと言うかその12月1日から神奈川フィルは飛行機に乗って大分に。
その時の話を今日仕入れましたのでご報告申し上げます。

当然の事ながらバイオリン、ビオラ等、あのサイズから1㎝でも大きな楽器の人は楽器用にちゃんとチケットを買っていたのにもかかわらず、規格の大きさが一目で分かるプラスチック製の黄色い枠を持って全ての必死の形相で楽器をの大きさを測ろうとしている空港職員が至る所に出没して測っていたらしい。
「だから買ったっつうに」


弦楽器の弓は必ず「松ヤニ」を塗ってしか音を出す事は出来ません。いわゆる「松ヤニ」は大事な小物。
とあるビオラ弾きが楽器ケースを開けられ入念に調べられ、その「松ヤニ」を空港職員が見つけて言う。
「これは何ですか?」
ビオラ弾きは好奇心おう盛な奴だと思いながらも普通に言う。
「松ヤニですが」
雰囲気は事業仕分けの様相。
「100%の松ヤニですか?」
と空港職員。どう答えれば良いのかわからずひるみながらもビオラ弾きは正直に言う。
「いや、わからないけど違うかもしれません」
勝ち誇った顔をした空港職員はのたまった!
「これは機内に持ち込めません」
ビオラ弾きは焦って聞く。
「な、な、なんで持ち込めないんですか??」
平然と空港職員が答える
「発火物ですから」
「は?発火物?は?じゃあどうすればいいんですか?」
ビオラ弾き。
「郵送して下さい」
と空港職員。

ライターの持ち込みは一個まで許されるのに、松ヤニは100%じゃないと発火物で郵送しろと言う。
発火物で危険物と言う物を郵便や宅急便に押し付けるところなんぞ、さすがです。
しかも発火なんてしません。

面白いじゃないか。

少し前に日本の航空会社(こんな恥ずかしい話、名誉に関わるので航空会社の名前は伏せますが)に、「チェロは長いので、上の部分を切ってからご搭乗してください!」
と言われた有名チェリストがいますが、それ以来のギャグです。

僕も今年鹿児島空港で「その楽器は後ろのお客様がテレビが見えませんので、チケットを買われても乗せられません」
と言われました。よくある事ですから「チェロを客室に乗せた所を見た事があるんですか?」と聞くと「いや、ありません」と。びっくりするわ。
ちなみに椅子の1番上からチェロは出る事はありません。真後ろのお客様に迷惑をかける事は一切ないし、前の座席のお客様もリクライニングはちゃんと出来ます。

日本中のオーケストラの皆様、コントラバスの弓のあの小さなケース、長さが微妙なので、係員によってはNGなので気をつけましょう。

ANAさん、JALさんの渾身のギャグ、募集しています。