神奈川フィル定期演奏会

先日の神奈川フィルの定期演奏会ソリストとして登場したのは趙静(ちょうちん)さん。
今や世界で活躍する若きチェリストです。

あの超難関のミュンヘン国際コンクールで優勝するなど、本当に凄い次元に行ってしまいました。
個人的に東京アンサンブルではずっと一緒に弾いて来ましたし、最近ではなん2、3年前に大阪で一緒に演奏しました。


東京アンサンブルでポルトガルに一緒に行った時には今のヨーロッパのチェロのレベルがいかに高いのか、散々聞きました。
彼女は中国出身、日本で学び、ドイツのカラヤンアカデミーに留学しました。中国語はもちろん、日本語、ドイツ語、英語を流暢に操り、海外で会うと本当にたくましい国際人です。


今回の演奏ではハイドンの1番のコンチェルトを演奏しました。
パワフルで雄弁なハイドンを想像してしましたが、雄弁の中にも、様式感やハイドンのスタイルを踏襲し、さらには自分の音楽を披露してくれました。
素晴らしかったです。


他の曲はハイドンの88番のシンフォニーとベートーヴェンの4番のシンフォニーでした。
ベートーヴェンのシンフォニーは「英雄」「運命」「七番」「第九」と奇数番号のシンフォニーをよく演奏する気がします。
しかし、その間に埋もれがちな「2番」「4番」「8番」というのがまた名曲なんです。


個人的には2番と4番は本当に好きです。
シュナイトさんでほとんどのベートーヴェンを演奏しましたが、今まで当たり前のようにたっていた事ををこっぴどく直された事があります。
「日本ではそんな事をいつもやるのか」とおっしゃいますが、それしか経験した事がない恥ずかしさに赤面してしまいます。

4番もそういう事がありました。


しかし、なんで巨匠というのは正しい事を知っているのかが知りたいです。
どうしてそれが正しいと言い切れるのか、知りたいです。
多分圧倒的な勉強量からくるんでしょうね。


4番のシンフォニー、僕は本当に好きな曲の一つです。