ボッセさんの言葉

なんかこの日にちに見覚え、記憶があると思い、自分のブログの去年を見たところ、シュナイトさんとのシューマンのコンチェルトが去年の今日でした。そして明日はボッセ先生でしたが、入院加療の為キャンセルされて残念でなりません。
今年、神戸室内はハイドン・イヤーと言うことで、ハイドンのシンフォニーを中心としたプログラムを定期演奏会では組んでいます。そしてボッセ先生の「ハイドン・イヤーに寄せて」というプリントがあり、その中での感動的な言葉を紹介したいと思います。

「過去の大芸術家たちの精神的遺産に触れる時、大作曲家たちの作品を演奏することを許される時、私の胸には、ただ、ただ感謝の念が溢れます」
ハイドン・イヤーが終わってからも、常にハイドンと共に在りたいと思っています」
これは抜粋した文ですが、なんて素晴らしく感動的な言葉なんだろう。
「作品を演奏することを許される」なんという事を、僕は思った事がありません。この言葉は重く、すごく考えさせられます。あれほどの方がそこまで思って舞台に立つという事をよく考えて、まずは明日の演奏会ではそれを思う事から始めたいと思います。
しかし参ったな、ボッセ先生のこの言葉。
明日演奏する曲の中の一曲にハイドンのシンフォニー1番というのがありますが、僕が大学に入って初めてオーケストラという経験をした時の曲です。
はるか昔におどおどして弾いていた曲を、再び演奏することを許される明日、感謝の念を持って演奏したいと思います。それにしても僕が言うとなんか軽いな。これが演奏家としてのボッセ先生との格の違いですね。