シューマン・シリーズ 

シュナイトさんが自分の曲だとおっしゃるシューマン。そのシューマンシリーズのリハーサルが始りました。
第1回の今回は「序曲、スケルツォと終曲」「バイオリン協奏曲ニ短調」「交響曲第1番 春」の3曲が演奏されます。(4月12日 神奈川県立音楽堂 p.m.15:00~ )

エストロは、
「これはブラームスじゃない!シューマンだ!」
「ここはもっともシューマンらしい部分だ」
などとおっしゃる。


といえども、実は僕、ほとんどオーケストラの曲ではシューマンとは縁が薄く、正直あまりシューマンのイメージがないのですよ。
17年もオーケストラを弾いてきたのに、今回の3曲は全て初めてです。
「序曲、スケルツォと終曲」「バイオリン協奏曲」など、聴いた事すらなかった。
だから、マエストロのおっしゃる事に「なるほど!」とも思えていないんです。
とほほ。


今回、ビオラの首席のゲストで来ていただいてる柳瀬昇太くん(シュトゥットガルト在住)の話によると、ドイツ人はかなりシューマン好きらしい。
あんなに有名な作曲家なのに、僕の知識はチェロの協奏曲と小品が3曲程あり、詩人の恋があり、ピアノ・カルテット、ピアノ・クインテットがあり、そして「トロイメライ」を書いた人、、、、そんなもんです。お恥ずかしい。

だから前向きに考えれば、シューマンという作曲家を知る為には僕にとってまたとない機会です、このシューマン・シリーズは。
石田くんの弾くシューマンのバイオリン協奏曲、超難曲です。
でも彼は、なにも問題なく弾いていました。
石田ファンの皆様、期待しててください。素晴らしいですよ。
しかも彼、シンフォニーも弾くんです。
どうなってるんだ一体全体。
 

今日、シュナイトさんに自分のバッハの無伴奏チェロ組曲のCDを差し上げました。
「有り難う」と言った後に、じっくりCDを見て(マジかよ!こいつ)という表情をしたのを見逃しませんでした。
どうやらバッハの無伴奏と知っての素直な感想なんでしょう。

ちっくしょー。