バッハとベートーベン

ぼんやり生きて来た訳ではないけれど、あっという間に49歳になってしまった。
そして来年は50歳になる。
それが僕にとって何を意味する物でもないし、記念に何かコンサートを企画しようとも思っていない。
ただ、今年中にベートーベンのソナタを全部やる事は決まっている。
2回に分けて。
そしてバッハも50歳になってからもう一度トライしようと思っている。
東京の某所で。
まだそれは日にち等々は確定していないから決まり次第お知らせしようとは思っている。
40歳になった時に仕事をかなり減らしてバッハを勉強し直した事を今度はベートーベンも加えて勉強し直そうと思っている。
それは50歳代になってからの自分の為。
それは個人の為でもあるけれど、今働かせてもらっている神奈川フィルや京都市交響楽団、セントラル愛知などのオーケストラ、小編成のアンサンブルや室内楽でチェロを弾く為だ。


全曲をやれば良いって門じゃない事はよくわかってる。
もう一度丁寧に楽譜と対峙したい。
この前のドボルザークのコンチェルトでもの凄く僕は落ち込んだし、限界を感じた部分があった。
それをもう一度乗り越えてみたい。
その先には何かがまだ見える筈だと信じたい。

49歳の最後の大きなステージとしてベートーベンのトリプルコンチェルトがある。
その前にソナタをじっくり1年かけて勉強して、そして弾こうと思う。

身体と心を休ませるためにも4月10日頃まではしっかりと休みたい。
ここ10年あまり、とりわけこの1年はあまりにも僕には過酷で限界の日々だったし。