2015 0306について

セントラル愛知交響楽団とのドボルザークの協奏曲が終わった。
限界と直さないと次に行けない課題が多く見つかったコンサートではあった。
十分に準備もして、風邪もひく事もなく、体調的には本当に完全な身体でこのコンサートに臨む事ができた。
ゲネプロぐらい出来たら自分にとっては本当に良い本番になると思ってはいた。
そういう時が一番危ない。
正直出来なかった。
名古屋の師匠が聴きに来て下さり「2楽章からは良かった。スロースターターだな」とおっしゃったのは当たっている。

コンサートでは最初力んでだんだんほどけて来る時と、最初は凄く良い滑り出しだったのに、段々終わりに近づくにつれて緊張して行き力む時の2種類がある。どちらもダメだけど、今回は前者。
チェロが出る冒頭をあれだけ自然体で弾ける練習をしてあの力み様に僕はがっかり。
もちろん脱力すればいいという物ではない事ぐらいはわかってる。
最初に余計な力み方をすると、1楽章の間ほぼ修正は不可能。
難しいものだ。なんどチャレンジしても人前で落ち着いた気持ちでいられる事は未だかつてないからなぁ。

練習の過程で「これを直さないと」という事をいくつか発見はしたものの、とても今回の本番までは間に合わなかった。根本を変えると言うのはあまりに過酷だな。
それを中途半端にトライしてみた事にも敗因はある。これから1年か2年かけてそれを直したいな。
聴きに来ていたバイエルン放送響のソロビオラが言ったビブラートと弓との関係は早急に直す事に着手したいな。
でもまあとにかく止まらずにドボルザークが終えられた事にはホッとしている。
昔苦もなく出来てた事が出来なくなって来ている現実をちゃんと受け止めないといけない。

ともあれ、2014年度という年度がもうすぐ終わろうとしている。
あとオーケストラやソロを含めて5つぐらい本番は残っているけれど、終わるなぁ。

2015年度、どんな年度になるんだろ。

どんな年度になろうと、どんな国になってしまっても、この世に残された曲を少しでも多くの方に正しく伝えられたらと思う。
とは言え、そんなに風呂敷を広げる程の事はできない。
やっぱりバッハとベートーベンをもう一度やりますか。


今回の名古屋での公演に愛知県内から来て頂いた方々にももちろん感謝申し上げたいけれど、東京や関西、新潟等々、遠方から来て頂いた方々にも心から感謝したい。
本当にそういう方々全てに助けられ、励まされ、そして意見を言って頂き、成長させてもらっていると思ってる。そんな僕に対してなんでも言ってくれる仲間がいる事が嬉しくて。
全ての方にお礼をしたいけれど、結局は少しでもまともな音楽家になる事が恩返しかなと思う。
それで返していけるようまた努力したいと思う。
有り難うございました。