あけましておめでとうございます

なんとも間抜けな新年の挨拶になってしまいました。
ついに1月にブログを更新する事もできませんでした。

新年早々大阪でオーケストラの仕事や野方でのリサイタル、コルンゴルトのコンチェルトからコントラバスの池松くんとのデュオリサイタルからすぐに名古屋・京都そして群馬へ。
生きた心地がしなかった1月でした。その間にちゃんと神奈川フィルの仕事もまんべんなくありましたし。

必死になっている内に恵方巻きの日になってしまいました。
このブログを読んで下さる方が何人いらっしゃるのかわかりませんが、今年もよろしくお願いいたします。

いわゆる「イスラム国」と言われる組織に日本人が2人拘束され、そして命を落としました。
その事で本当に無気力になっています。
無気力とは違うかな?
身体も心も重く、身体こそ健康であるにも関わらず、なぜか暗澹たる気持ちから抜け出すことも出来ず。
特にジャーナリストの後藤さんの残した数々の言葉を読み、それについて想い、どんな想いでこの世と別れを告げたのか?
そればかりを考えています。
正直仕事をするのも厳しいぐらい重い気分です。
彼らの行動への批判、政府への批判、様々な意見が飛び交う中、やっぱり僕自身世界への無知と様々な文化や思想、宗教等々を受け入れる事の難しさを思い知りました。

まずは知る事。
それからしか何も語る事は出来ません。
語るどころか、何も考える事もできません。
でも、今回の事からいろんな事を知り、考えるきっかけを与えられた気がします。
彼らが教えてくれた「イスラム国」の事、中東の事、専門的でなくても、もう少し知る事は必要だと思いました。まだまだこれは尾を引きそうですが、自分なりに考えたい。

今年もよろしくお願いいたします。
イチローさんの言葉を借りて、
「今年も応援よろしくお願いいたします、とは思っていません。応援をして頂ける様なチェリストになる努力は続けようと思います」
こんな事をメディアの前で言ってみたいです。