京都市交響楽団

最初はいつだろう?
もう10年以上前になると思う。
京都市交響楽団、通称「京響」にお世話になったのは。
何度京都で演奏させてもらっただろう?

京都は好きでいつも楽しみ。
広上さんがシェフになってお客様も増え、ここの所ずっと満員御礼がつづいている。
広上さんだけじゃなく演奏の水準の高さもそのお客様を離さない大きな理由だと思う。

そんな右肩上がりの素敵なオーケストラに1年のうち何度もお世話になっている。
僕の嬉しい時間の一つ。

だんだん年齢を重ね、今まで本当にいろんな事をやらせて頂いた。
多くの方々に感謝している。
今はあまりにも時間がないけど、そろそろ、自分のやりたかった事を
1つ、2つとやっていこうと思っている。
1つは名古屋で。
名古屋での事はまた書こうと思う。



話を戻す。
一昨日の京都での定期演奏会ではどうしても僕は集中出来ず、凡ミスを繰り返した。
これは本当に恥ずかしい話でこれほどひどい仕事をしてしまった事は今までにそうそうないぐらい。
だから今日の東京公演は僕にはリベンジだった。
ところが僕の小さなリベンジの気持ちよりも京響の方々の集中力や音楽への想いはとてつもないもので、それに僕もありがたく乗せて頂いたというのが今日のステージだった。
いい友人に囲まれ音楽が出来る事は嬉しい事だ。

最近どういう訳か、コンサートが始まって5分から10分、集中のコントロールが出来ない。
ここ1年、いや2年ほどの悩みでもある。
僕のチェロの技量は自分では何とも言いようがないけど、集中する事にはかなり自信があった。
いや、自信どころか技術や音楽性の不備をその集中力で凌いで来たのではないだろうかと思う。
それに陰りが出て来たのか?それともスランプなのか?
よくスポーツで「心技体」と言われるけど、重なる事ってホントにあるのかと思うよ。


来週また京響でお世話になるけど、19日のリサイタルにまず集中したい。
故・井上頼豊先生の思い出を語りながらのリサイタル。
僕が1987年に受けた日本音楽コンクールの課題曲を全部演奏し、福山雅治さんの曲をはじめ、本当に多くの楽曲のアレンジをする作曲家で井上先生の息子さんである井上鑑さんとのトークをしながらのリサイタル。かなりタフな夜になるとは思うけど、頑張りたい。