感謝

昨日のミューザ、一昨日の定期演奏会と2日間ともチケットが完売して多くのお客様に来て頂き心より感謝申し上げます。

昨日は後半のプログラムを会場にて、万感の想いでタンホイザーと薔薇の騎士組曲を聴かせて頂きました。
新しいメンバーが入ったからと言ってすぐにオーケストラが良くなるほどオーケストラは簡単な物ではないのは理解してる。
でもこの1年で優秀な仲間がこのオーケストラに入団してくれた。
しかも3年前からこのオケはなくなるかも知れないというオーケストラに。
その3年間のオーケストラの忙しさやお客様のご支援は凄いものだった。
このお客様の為になんとか生き残らなければという想いで必死に頑張ってきた。
そして入団してくれた若い彼らも、それを当たり前として必死に頑張ってきた。
そして本当に多くのお客様に助けられ来年度からの公益法人への移行が可能になった。
そして4月の新年度からは若き川瀬さんの常任就任、ゲッツェルさん、小泉和裕さんの3人での新たな指揮者陣でのリスタート。

昨日の演奏会は素敵な演奏会だったけど、それは若手、中堅、ベテランが人間としても音楽家としてもお互いを支え合い、尊敬を持っての演奏だったからだと思うし、素晴らしい指揮者のもと、みんなのモチベーションが相当高かったからだと思う。
僕はどうだろう?中堅からもう既にベテランのカテゴリーに入るのかな?そして、ここのオケであと僕は何が出来るんだろう?もう外からこのオケを見守った方がいいのかな?
そしてこのオーケストラで弾く事のない自分を想像しながら聴いていました。
あまりのこの数年の苦しさと悔しさに少々疲れてしまったのかもしれない。


そしてお客様をお見送りをしていた時に定年で退職されたオーボエの山本安洋さんとお会いする事が出来て「いいオケになったな、うれしいよ」「ひろやす、お前もよく頑張ってるじゃないか」と言葉をかけてもらい、涙が出ました。
この人がいたから僕らもいるんだと先人たちの苦労の上に僕らは立っているんだと改めて思いました。一人では何も出来ない。


山本安洋さんと話をして、このオケでもう一つか二つ、僕はやらなきゃいけない事があるなと思いました。
やれる事は全部やろう。そして静かに去りたいと思います。

僕と関わってくださった全ての人にここで感謝したいと思います。


ありがとうございました。