覚悟

2013年が始まり、季節の変わり目もゆったり感じる事もなく走ってきた。本当はここでしばらく休む必要がある。

でも今年は休めない。
なんとか神奈川フィルを軌道に乗せ、そして次の世代の人達に渡したい。
次の世代の人はもちろん、ベテランの理解ある方々の協力は欠かせない。

4月は今から思うと本当に僕は何をやっていたのかというぐらいの日々だった。3月は定期演奏会とMAP'Sのレコーディングの他は全て旅だった。それも3月の事は遠い思い出になりつつある。

今日、神奈川県立音楽堂でバッハの6番とボッケリーニの5重奏を演奏した。これが今年が始まって僕の中での第一弾のカテゴリーの終了を意味する。そして明日から次のカテゴリーが始る。

そして、あらゆる事への挑戦が始る。
これは僕自身との闘いでもあり、オーケストラとの闘いでもある。
これに全てをかけたい。

幸い身体は元気。
でもあまりにやらなきゃいけない事にまみれていると頭の働きが極度に落ちる。
そして1番怖いのは練習する時間がなくなる事だ。
今はなんとか確保しているものの、その時間の確保から始めていろんな計画をたてないと、大変な事になる。

2013年はオーケストラにとっても神奈川フィルのメンバーとしての僕にとっても、とんでもない変革の1年になると思う。
いろんな事は覚悟の上。

最近、神奈川フィルにオーディションを経て入ってくれた優秀な若いプレイヤーが10年後、20年後、「良いオケに入ったもんだ」と思えるオーケストラの礎を作りたいし、しかもウケ狙いではなく、本質を求める芸術家の集団になるようにどうしてもしたいんだよなぁ。
幸い、いるのよ、そういう高い意識を持ったメンバーが。
彼らにいろいろ助けて欲しいと思ってる。
そんな中、練習時間が取れない、となったら僕の終わる時だ。