一ヶ月

大変ご無沙汰しておりました。
随分このブログから遠ざかっておりました。
ずっと4月の頭まで旅だった事もあるし、最近の忙しさは書く時間どころか何かを書こうと思う気力すら全く与えてくれなかった。
時間的にも脳のキャパを完全に超えていました。

本当に久しぶりです。

オーケストラの存続の為の活動は本当に大変だ。
まだまだ神奈川フィルの存続が決まった訳ではないけど、
今こそ勇気をもって未来の事を考える必要がある。
というか、これだけ多くの方々に基金へのご理解や支援を受けて、存続が決まってからの我々の存在は、今よりも相当演奏や体勢を含めて良い状態になっていないとその方々を裏切る事になる。
裏切る事だけは避けたい。
存続が決まってから、その時点でまずは勝負の分かれ道なんだろうな。

僕に出来る事なんてホントに限られている。
だけど、協力してくれるスタッフや仲間がいれば2倍3倍ではなく2乗3乗となるんだと言う事を先日の神奈川フィルの開港記念館での「ジャック・ライブ」で学んだ。

あのコンサートは僕にとっては完全にキャパシティオーバーだったな。でも1つの自分なりの答えは持てた。

しかし、悩ましいのは現在来て下さるお客様に喜んで頂く環境を作る事と、30年、50年後の神奈川フィルの未来像を作る為の方法論とのギャップ。
これは想像以上に大きな差がある。

多分、僕が生きている間に、僕の今からやろうとしている事の結果は見る事は出来ないんだろう。
最近、もう自分が喜ぶ事などどうでも良くなり、過渡期に生きたチェロ弾きとなれば良いとすら思う。
僕は経営者ではないから何かを決定出来る事は何一つ無い。
でも、演奏者として何か決断をしてやれる事はまだまだある。
その仲間を先日の「ジャック・ライブ」で見つける事ができたのは、神奈川フィルに入って1番大きな喜びだったのかもしれない。

決断はいろいろあるだろうけど、僕がいなくなった後の神奈川フィルの為に心底出来る事は全てやり、そこまでやらなくても良いだろうと言われる事まで全身全霊で行く。
叩かれるのは演奏だけで十分だと思っていたけど、この際、やる事全部叩かれてみるのも悪くはない。