ヤマト世代

昨日のブルーダル基金のコンサート、パシフィコ横浜という4000人を収容できる巨大ホールに8割ほどでしょうか?ちょっと詳細はわかりませんが、大変多くの方にご来場頂き、心から感謝申し上げます。

解散という事だけはなんとか回避したいですし、これだけの多くの方々に支えて頂いている事への恩返しを絶対にこれからして行きたい、との想いで一生懸命頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。
ありがとうございました。


その昨夜のコンサートの第1部では宮川彬良さんの指揮、編曲によるいわゆる「懐メロ」と言うものを演奏しました。
植木等さん、クレイジーキャッツザ・ピーナッツなどの名曲はそこまで僕は知らないのですが、「宇宙戦艦ヤマト」「サンダーバード」の2つは僕にとっては根源的な曲でした。

僕の幼少期から少年期は中学2年生の頃に「YMO」に出逢うまでは、「宇宙戦艦ヤマト」「サンダーバード」「トムとジェリー」「バッハ」によって育ちました。
あの頃は「放射能除去装置を取りにイスカンダルへ行く」という荒唐無稽とも言える物語に熱中していましたが、今となってはシャレではなく、ホントにイスカンダルにそんなものがあったら行かないと行けない時代にすらなってきました。
サンダーバードも意外に知れていないのは、ロケットや乗り物は全て燃料は原子力なんですよね。

まあそれはともかく、あのテーマ曲には感動します。
コンサートに来て頂いた知り合いの方も「まさかヤマトで泣く事になるとは」とおっしゃっていましたが、その方もドンピシャのヤマト世代。
いかに多くの人が影響をあの曲から受けていたかがわかりました。

今では一応音楽大学をギリギリでも卒業した訳ですから、和声、和声学等の知識がありますが、その「ヤマト」や「サンダーバード」に食いついていた頃は和声のわの字も知りませんでした。
だけどガキの頃の当時から「ヤマト」の序曲である女性のスキャットの曲では低音部分が半音ずつ下がって行く事にすごく興味を持ち、美しいと思っていましたし、「サンダーバード」では胸にグッとくる転調(転調と言う言葉もあとでしりました)は一体どうなっているんだと思いましたし、当時から相当曲としても興味をもってました。

その半音、もしくは1音ずつ低音が下がって行く曲に非常に興味を持ち、それがバッハの「マタイ受難曲」の超有名なソプラノのアリアも同じ手を使っている事を発見して凄く好きになりましたし、ブランデンブルグ協奏曲の6番の3楽章も同じだと発見して、なんで僕はこの低音が下がって行く事に魅力を感じているんだろうととても不思議でした。
なのでワーグナーマイスタージンガーの序曲の冒頭を聴いてすぐに好きになったのもその理由ですし、とにかく影響は大きかった。

サンダーバード」のメインテーマの転調の素敵さには僕が趣味で書いた曲を聴いて頂ければどれ程僕がその転調に憧れていたのかを理解して頂けるとも思います。まあ聴いて頂ければなんて言いながら、そんなチャンスはある筈もなく、ごめんなさい。

とにかく昨夜の「懐メロ」には参りました。

そうか。僕の世代は「ヤマト世代」と呼べば良いのか。

僕の和声学的な好みを決定させた曲ですからね。当然ヤマト世代ですよね。