JTホールのチェロ12本

今年も残す所あと11ヶ月。
早い。
あっという間の1ヶ月だった。


例のJTホールのチェロ・アンサンブルが無事に終わった。
僕には毎回そうである様に「試練」でもあった。
20年も毎年必ず1回、この「試練」を与えてもらって感謝している。
どのパートを弾くかは向山さんが毎年決めている。
毎年苦心を強いられているらしい。
それはみんな平等にと言う理由で。

1番チェロから年齢順であったり、出身学校別で小編成のグループ分けをしたり、もう一通りの組み合わせは終わったんじゃないかと思われます。
血液型はまだだな。

ともあれ、今年のチェロアンサンブルは終了した。
今年与えられたパートは実にタフで、時間もかかったし、苦労した。
その分、また何か自分の直さなきゃいけない事や、足りない事の発見も多くみつかった。

疲れたと言う間もなく2月6日のストラビンスキーの7重奏、マルティヌーの7重奏のリハーサルに追われ、そして11日のラベルのデュオ、カサドの無伴奏チェロ組曲にも追われ、その中で明日明後日とゲッツェルさんとの公演のリハーサルが今日まであった。9日にもカルテットの本番がある事も忘れちゃあかん。
12日には松本でベートーベンの2番のシンフォニーのリハーサルもある。それはなんと指揮者としてだ。

結構僕はこう見えて用心深い事もあり、勉強しなきゃいけない曲はそのできなさ具合によってかなり計画的に準備する方だと思う。
とはいえ、今の事態は非常事態宣言を発令する程なのだ。
時間がどれだけあっても足りない。
今年は閏年だけど、その29日の日を、明日明後日ぐらいに欲しいのだよ。

朝から夕方までオーケストラのリハーサルをしてから夜自分の勉強をするのは本当にタフな事。まずはその気持ちや身体のクールダウンの時間がもちろん必要だし、再びモチベーションを上げる事も必要。
追われているからモチベーションなんて言ってる時間もないけれど、今は本当に音楽しかない。

でも去年ぐらいから、僕には2つ大きな変化がある。

身体についての指導をしてもらい、毎日の体操等で疲れなくなった事。
そして、前よりも音楽が好きになった事。
の2つ。

音楽はそりゃ前から好きでしたが、最近は音楽をしている事、楽器を弾いている事が仕事とはいえ、仕事と思わなくなってきた事が大きい。

ともあれ、まずは明日のゲッツェルさんとのブラームスの1番、三船さんとのラフマニノフの2番のピアノコンチェルトに集中したい。終わり次第、中央大学に行く。