ゲッツェルさん

R・シュトラウスドン・ファン
ブルッフ バイオリン協奏曲
そして
ブラームス シンフォニー第4番

が明後日の定期演奏会のプログラム。
人生・宗教・そして人生の終焉をテーマにしたようなプログラム。
意外に深いぞ。

そして個人的に大好きで楽しみにしていたゲッツェルさんの指揮。
今回も参った。
裏切らないなぁ。
R・シュトラウスブラームスの国の違いを鮮明に出来る人、やっぱり尊敬するな。どうしても僕から見ると国は違うと言う事は頭でわかっていてもやっぱり何処かで同じドイツ語圏という事で片付けている気がするんですよね。

彼はどこかクライバーの若い頃を彷彿とさせる所があるんだけどな。
と言ってもクライバーの若い頃の事など実際見た事がある訳でもなく、昔の映像としてしか知りませんが。
まあそれは良いとして、今回もゲッツェルさんとの仕事は時間一杯までリハーサルもあってタフな毎日ですが、疲れる事はありません。

個人的には楽しくてしょうがない、と言った感じでしょうか。
楽しいと言うとまた誤解が生じますが、心が満たされるというか、充足感に満ちた時間ですね。ブラームスの4番、なかなか僕は好きになるきっかけがありませんでしたが、今回堕ちました。

今の時代「フルトベングラーが好きだ」と言うと眉を顰める人が沢山いらっしゃるかと思いますが、ゲッツェルさんは毎日それを言う。でもフルトベングラー的ではない。伝統を受け継ぐ事、それは古い事をやるのではなく、少しずつ新しい息吹によってその古い伝統をより良くしていく事、そんな感じがします。

毎日このリハーサルの後、夜遅くまでチェロアンサンブルのリハーサルもあり、僕としてはヘロヘロでもあるのですが、精神的には恐ろしく健康で健全。
そんなもんなんですね。有り難いものです。
明日ももう1日ゲッツェルさんのリハーサルが楽しみでしょうがない。
なので寝る事にします。

ブルッフのバイオリン協奏曲、これがまた素晴らしい音楽作りでした。