個人的10大ニュース 1

初めてこのブログに10大ニュースを書く事になります。

本当に個人的に印象に残った事ばかりですから、書いた後に簡単な解説も書きたいと思います。今日は6位から10位までの発表とさせて頂きます。


6位 京都市交響楽団定期演奏会 マーラー交響曲第3番 指揮大野和士

7位 3月、叔母の死

8位 神奈川フィル定期演奏会 3月12日のマーラーの「悲劇的」

9位 熊本市内でのゲリラライブ

10位 3枚目のCD録音

まず6位の大野さん指揮マーラーの3番。これは7月の下旬のコンサートでした。リハーサルから本番までの物語は小説が書けるのでは?と思えるぐらいの内容の深さ。そして本番ではマーラーの頂きを覗かせてもらえる所まで大野さんに連れて行ってもらったという今までにない経験をさせて頂きました。経験させて頂いた京都市交響楽団の皆様には心より感謝しております。


7位。叔母は3年前に亡くなった母親の姉。僕の子供の頃から本当に可愛がってもらったし、いつも笑顔で優しい人だった。震災直後でしたから、ベッドの上で亡くなった事だけでも感謝しないとと思った事を覚えています。子供の頃に聴力を失い、人の口の動きだけで不自由無く会話が出来る人だった。叔母の姉が出棺の時に「今度は耳が聴こえる人になって生まれ変わりなさい」と言った言葉に僕は泣き崩れた。


8位のマーラーの6番は言わずとしれた3・11の次の日の定期演奏会。まだ大津波警報が解除されていない海がすぐそこのみなとみらいホールで。あれだけ交通が寸断されている中、オーケストラの遅刻者は0。泣きながら6番を弾いたのは忘れる事ができません。2楽章でようやく涙も止まった事を覚えています。終演後、神奈川フィルを応援する会の方々と食事をしている時に福島原発1号機の爆発を知りました。まだあの時の会場の雰囲気は生々しく覚えています。


9位の熊本でのゲリラライブは、今年2月に文化庁の公演で熊本に4日間滞在している時、とある飲食店で神奈川フィルの音楽ゲリラの仲間6人でいきなりライブを敢行したものです。実は1度やりたかった。実験的なものでしたが、お客さんは本当に店から溢れるほど来て頂き、イザイの無伴奏からピアソラヘンデルまで、さらにはお話から芸まで。これが原型となり、もう次も予定されています。一言、文化庁の旅費等で我々熊本に行ってますから、一切ギャランティは頂いておりません。神明に誓って。


10位。これは去年計画が持ち上がり、3月の震災直前に曲目も決まりいつ録音するかと相談している時に震災が。実は母親や親しい方を亡くした事もあり、「祈り」をテーマに選曲していたけど、震災があった為に「祈り」はいかにも便乗だと言われますよという事で流れた。そしてもう一度テーマを変えて9月の終わりに録音。
僕の仕事は終わったけど、あとは出来上がってくるのを待つだけ。来年の早春には出せたら良いなと思っている。


番外では砥部オーヴェルジュや鹿児島の天空の森での企画が動きだした事や、松山でのバッハ、ベートーベンの楽曲の全曲演奏が完結した事、ツイッターを始めた事など、考えれば100大ニュースになってしまいそうなので勇気を持って外させてもらいました。

明日は1位から5位です。