106億円
エリエールの元会長は
「僕にとっての1億円はみんなの1万円ぐらいだ」
と言っていたらしい。
知り合いでもパチンコや競馬等のギャンブルが好きな人はいる。
結局、1万円でも1億円でも取り戻そうとするんだなぁ。
FXや先物取引や株での損失を穴埋めしようとしたみたいな報道があるけれど、
実際、先物取引も株もギャンブル性の高いしずっとギャンブルしてたって事か。
オリンパスという会社、僕はカメラの会社であるというぐらいの認識しかないけど、何故か好印象だったのに外国人の社長を解任してまで隠そうとして、なんだかなぁ。
ホリエモンのライブドアより悪質な気がするけど、今後の捜査を注目したいな。
完全に組織でやってたわけですからね。
106億円あったら何するかな?
ギャンブルで増やそうとはしないだろうな、少なくとも。
その昔、アマチュアのチェロの方が素晴らしい銘器を持ってらっしゃった。
その方は開業医でしたが、その方に言った事があります。
「僕は永遠にこんな銘器を持つ日は一生来ないですよ」と。
そしたらその方は笑いながらこう答えました。
「山本さん、音楽家なんかしてたら良い楽器は買えませんよ」と。
ふむ。その通り。痛い所をつかれた。
でもそれはおかしくないか?
世の中そういうものだ。
もちろん音楽家で素晴らしい楽器を手に入れた方も沢山いる。
もちろん自分で買って。
でも今は本当に高価になりすぎて、手が届かない。
僕よりも今の若いプレイヤー達は本当に気の毒。
僕がイタリアのオールドの楽器を買った時の3倍も4倍もする。
とても買える金額ではなくなってきている。
才能のあふれる若者も一杯いるというのに。
106億円あったら相当な数の素晴らしい楽器と弓が買えるはず。
それを若い演奏家に貸し出して頂けてたらなぁ。
みんな嬉し涙を流し、エリエールで鼻をかむ事になっただろうに。
動いてもいなくて、電力を1ワットも発電していない「もんんじゅ」に年間数百億円かけているというニュースもそうだけど、日本と言う国、どのあたりから間違いが始ってしまったんだろう。