謝罪と反省

昨日、定期演奏会が終了した。

曲が全て終了して拍手を頂いている時に、常任指揮者の聖響さんは管楽器や打楽器、もちろん大ソロがあった石田さんを次々と立たせて讃えていた。
僕にも何カ所か短い小さなソロがあったからだと思うけど、聖響さんは僕を指差して立たせようとした。僕は初めてそこで拒否権を行使した。そんな権利はどこにも認められていないけど、立たなかった。立てなかったという言い方が正しい。

足が筋肉痛だからではない。腰が痛いからでもない。至って健康だもん。
理由は早い楽章で、短いソロの中で、11個ある音の1つの音をなんと間違えてしまったのですよ。なんとも情けない事に。
恥ずかしくて拍手をもらうに値しない、早く舞台裏に逃げ込みたい、もし舞台に穴があったら飛び込みたい心境だった。だからどうしても立てなかった。
聖響さんには申し訳ない事をした。


どうしてあんなミスが起こったんだろう。
終演後、ロビーでお客様との乾杯式がありましたけど、陰でひっそりしてました。ずっと悶々として落ち込んでいました。
それを払拭したくて30分程度ですが、夜ジョギングをしました。走っていると新しく出来たと思われる「メロンパン」の店を発見。
それ自体は大した事ではないのですが、思い出した驚愕の事実を告白したい。
僕がメロンパンを初めて口にしたのは小学校の時。それはそれは甘くて美味しかった。ところが、その時点で僕はまだメロンを食べた事がなかった。
本物のメロンを食べた時には不謹慎な事に、メロンパンの方が美味しいと思ったのを記憶している。
メロンの方がやっぱり次元が違う美味しさであると思うようになったのはいつだったかは覚えていないけど、メロンの味の美味しさを理解する事においては一人前になったと自負している。
そんな話はどうでもいい。

話を戻す。
チェロにおいてはあんなミスをしているぐらいだから、酷いもんだ。一人前なんてほど遠い。
お客さんに対してはもちろん、神奈川フィルのメンバー、そしてマーラーに対してもただただ頭を下げるしかない昨日のコンサートだった。
皆様、本当に申し訳ありませんでした。深く反省しております。