仕事納め

12月があっという間に終わる。そして2010年もそろそろ閉幕。今日、来年のコンサートのリハーサルを終え、僕は仕事納めと相成りました。ちょっとした用事はちょこちょこあるものの、楽器を持って行く事はありません。


実際体力的にも精神的にも限界でした。ちょっと今年は年末年始、休みたいと思います。練習しなきゃいけない曲をゆっくり譜読みしたいですし。


今年は忙しかったな。
で、手帳を見ながら、いろいろと数えてみた。

@演奏回の回数、95回(オーケストラ、室内楽、ソロ全て合わせて)。
@ホテルに泊まった日数、101日。
@1番多く弾いたシンフォニー 7回(ブラームスの1番)
@読んだ本、43冊。
@買って読んでない本、12冊。
@去年の今頃から減った体重3.6kg。

キリが無いないな。

今年最後の演奏会は昨日の「第九」だった訳ですが、弾いた回数が100回は超えるだろうと思われるこの曲、昨日初めて気がついた事も沢山あり、多分、バッハの無伴奏を始め、偉大な曲は何回弾いても到達する事は無いと強く思った次第であります。
昨年も指揮者は聖響さんでしたが、彼も何かを探しているのか、去年とは少し違う第九でした。個人的には去年よりいい演奏会だった気がします。でも弾きながらですから、なんのアテにもなりませんが。
ドイツのオーケストラで働いて10年以上になる管楽器奏者と話をしていたら、まだ第九は2回しか吹いた事がないと言っていた。
僕はあとこの第九を何回演奏できるのか分かりませんが、何度弾いてもいい。
定期演奏会が全部第九でもいい。指揮者が次々と変わって第九をやる年があってもいいと思っているほど。と言ってもそういう風に思える曲があまりに多いというのも正直なところ。
第九を演奏すると、その後3日間は第1楽章がずっと頭で鳴っているのよね。
1番好きな楽章はやはり第1楽章で、何度弾いてもベートーベンの凄さに驚愕するのは第2楽章です。
ニューヨークで見たミュージカルのシカゴが素晴らしかったという話を書こうとずっと思っていましたが、第九をやってしまうと全くその気にならず、これはお蔵入りです。


さて、いろんな事を片付けてゆっくりとしたいと思います。