新ヤマハ・ホール

銀座にあったヤマハ・ホールがリニューアルした。
昔の歴史を感じるホールから素晴らしい響きのホールになった気がします。
特に弦楽器には最高の響きを得られると思いました。
客席も333席で、リサイタルや室内楽には本当にいいキャパシティだと思います。


そんなリニューアルしたヤマハ・ホールでのシプリアン・カツァリスさんとのコンサートが今晩終わりました。
さすが巨匠と思いました。
と言うのも、自由と言う事を僕に教えてくれたような気がします。とても僕はまだまだコンサートで自由になれませんが、巨匠はコンサートで1番自由でした。
自由と言うのがくせ者で、好きに弾く事では当然なく、湧き出る自由とでも言いましょうか、滲み出た自由とでも言いましょうか、それは本流を重ねた人だけが到達出来るオアシスなのかと思いました。


リハーサルやゲネプロの時とは全く違ったテンポで弾き始めたりしますから、一瞬はひんやり背中に冷たい物が流れるのですが、それに対して何かをすれば必ずボールは返ってくる。
言葉は陳腐ですが、楽しい時間でした。


今日、午前中のコンサートと午後のコンサートの間に昼食をとりにみなとみらいのレストラン街に行きましたが、驚く事なかれ、鶏の唐揚げ屋さんが出来ていてびっくり。
メニューは鶏の唐揚げのみ。もちろんソースは幾つか選択して注文出来るのですが、驚きました。ついつい入ってしまいましたが、美味しかったです。
そして、今日の夜のコンサートではお弁当を用意して頂いたのですが、それが唐揚げ弁当でして、、、そんな事もあるんですよね。
ビオラの柳瀬くんと、「昼に超大盛りを注文して、二回に分けて食べたと思おう」と言いながらの食事でした。

あの新たなヤマハ・ホールでのリサイタル、特にバッハやベートーベンを中心に弾いてみたいと思いました。