混乱極まる

昨日、雨の日曜日でしたが、10月3日にブラームスのドッペルコンチェルトを共演させて頂くフロイデシンフォニーオーケストラとのリハーサルに行って来ました。つつがなくリハーサルは終了しました。といっても僕個人の問題は山積みで、管政権とどっこいどっこい。この一週間で少しでも問題解決には心血を注ごうとは思っています。

が、今日は9月29日のヤマハホールでのコンサートのシプリアン・カツァリスさんとのリハーサルへ。そして明日からはオーケストラのリハーサルが。

今年は正直、僕の力量を越えた忙しさが1月からずっと続いている気がします。そういう挑戦が与えられる事は幸せな事ではありますが、最近は全く頭の中が整理出来ていません。
「ようやくこのコンサートが終わったかぁ」と思う暇もなく次のチャレンジが迫っていて、身体は一応鍛えているからか大した故障もありませんが、精神的に厳しい。ずっと何かに追われている感じですかね。その何かは練習しなきゃいけない曲ではなく、恥ずかしいかな、自分への期待であったり、欲だったりするから手に負えない。

そんな中、昨日のフロイデシンフォニーオーケストラの方々とリハーサル後、懇親会と言いますか、いわゆる「飲み会」に参加して、若い彼らの「こういう曲が好き」「こういう曲が演奏したい」という純粋な音楽談義に僕もかなり癒されたなぁ。
トンカツの「さぼてん」の取締役さんも、浦和レッズで働く方も(すみません、このお二方しか職業は知らないのです)、職業を越えた所にある音楽の話は、チェリストという職業も越えた大事な瞬間でして、久しぶりに脅迫観念を忘れる時間を過ごさせて頂きました。みなさん有り難うございました。
その後、サンデル教授の「白熱教室」の安田講堂でやった時の講義をテレビで見て、素晴らしい若者が日本にもいっぱいいると嬉しかったし、誇りに思いました。

それから今日のリハーサルだったシューマンの幻想小曲集を練習して、脅迫観念のストップウォッチが再度時間を刻み始めた訳です。
今、僕の目の前にあるスプレー式で筋肉を瞬間冷却するものを、頭をパカッと開けて、脳みそに入念にかけてみたいですね。すっきりすると思うな。