松本からの手紙 9

新聞等ではもう発表されたと思いますが、9月に入ってからのオーケストラコンサート2つ、小澤さんではなく、下野さんが指揮することになりました。
昨日のオーケストラ・ミーティングでそれが発表され、小澤さんが今の想いを英語でお話されていましたが、ちょっと涙ぐみました。忸怩たる想いでずっと過ごされていたんだなと思います。
しきりに「キャンサーフリー」であるとおっしゃっていましたから、そちらの方は一安心ですが、なにせキャンセルの原因となった腰の激痛は見ていても本当に辛そうです。


そしてその代役に立つ下野さん。
小澤さんとはもちろん年齢、テイスト等、違うのは当然ですが、あの信じられない勉強量と知識、そして誠実さと素晴らしい音楽で「乗り切る」以上の何かをこの松本にもたらしてくれる事を確信しています。
僕が代役で自分のプログラムを弾かせて頂いたというのとは訳が違いますからね。


毎日とは言わないまでも下野さんとは松本では食事をしたりしてきましたけど、昨夜からは超勉強モードに突入。
今はどこかのピアノのある練習室で籠っております。
本当に頑張ってほしい。

そしてサイトウキネンというオーケストラを楽しんで頂きたい。
すでにもうその域の指揮者であるのですから。
僕は東京に帰りますが、がんばれ下野!