松本からの手紙 3

朝は相変わらず歩いて汗だくでタリーズに飛び込む毎日を送っております。
おかげで元気なのか消耗したのかよくわからない状況になってきました。


我々が松本に来て次の日から例の最高の洋食店潮騒」がお盆休みだったんですが、再開しました。
昔ながらのオムライス、これが食べたくて僕は松本に来たんです。
そして食べましたよ。昔ながらのオムライス。
これは説明不可能です。頭を地面につけて、「御馳走様でした」と言う気持ちでいっぱいになります、という事で説明になりますかね?


首、右手を痛めた友人は、痛みに耐えてサロメを弾いております。あの辛さがわかるだけに気の毒です。でも弓が持てるようになり、楽器を弾いているのでホッとしました。


よく考えたら、もちろんここ松本には音楽をしに来ている訳ですが、まずは朝45分歩いて、コーヒーを飲んで、シャワーを浴びて、ご飯を食べてからサロメを弾いて、温泉に入り、夜は矢部くんや下野くん、そして鈴木学くんと毎日食事をして、馬鹿話50パーセント、音楽話50パーセントの秘密会合を開き、そして夜は読書をして寝るという生活が毎日続いています。
こんな生活、お金を払ってでもしたい理想の生活です。


オペラを演奏するのに何が怖いかって、僕は個人的にはお腹を壊す事なんです。サロメは短いオペラと言われていますが、やっぱり95分はピットに入りっぱなしですから、トイレに行かなくてはいけない事態が一番恐ろしい。
意外に気が小さくてビビりなので、やたら神経質になります。

というわけで、今日の夜は野菜だけの店に行き、5日間の内臓の疲れを癒すという作戦に出ました。
明日はオフ。ドン・キホーテの勉強をして、ジムに行き、そして読書という計画になっております。


サロメがあまりに難しいので、ドン・キホーテがむしろ簡単なんじゃないかと思えるほどです。
とんでもございません。下野くんいわく、ドン・キホーテがちゃんと振れたら、半分以上のオペラは問題なく振れるというぐらいドン・キホーテは難曲みたいです。

さて、勉強勉強。