米沢牛を

バイオリンが宮本笑里さん、ピアノが塩入さんとチェロという3人のコンサートでした。そのチェロの友人の代わりに山形県の米沢に行って参りました。


笑里さんとは何度がご一緒させて頂いた事があるのですが、こういう室内楽のコンサートでは初共演でした。あのスレンダーな身体でリハーサルから本番までずっと練習されている姿を見て、どこにその体力があるのかと思います。ニュース番組でもキャスターをされていますし、忙しいのに難曲も演奏されて凄いと思いました。塩入さんは作曲、編曲、そしてご自身でもピアノを演奏されるというマルチで素晴らしい方で、聴いた事はありましたが、共演は初めてでした。「白鳥」の塩入バージョンというのがこれがまた凄く、びっくりいたしました。


まずは朝、新幹線の中で塩入さんと楽譜の打ち合わせをしているうちに米沢着。
なにせ、今日演奏した曲はほとんどが初めて弾く曲でしたから、実は相当焦りましたし、緊張しました。が、お客様も温かく迎えて頂き、本当に有り難く感謝しています。

いつも親には「あなたはやれば出来る子なのに」とは言われて育ちましたが、その「やれば」の時間がないと僕の実力ではやはり限界があるようで、所々笑里さんや塩入さんをドキッとさせてしまった事は申し訳なく思います。
終わってほどなく新幹線で帰京しましたので、米沢牛というものは看板や暖簾を見ただけだっのは残念でした。

とは言うものの、ピンチヒッターとして、とても良い経験でした。
と身体を痛めた友人に感謝するのも変ですが、なにより早い回復を祈っています。
笑里さん、塩入さん、そしてスタッフの方々、お世話になりました。