ブラームスの定期演奏会

ワールドカップを心から楽しんでいる。こんなに幸せな梅雨は4年に一度しか来ない。


サッカーという『個』と『組織』のスポーツを見ていると、そのままオーケストラに当て嵌まる。それについては親友と長文のメールの往復書簡で随分語り合った。
全部書くと一週間分ぐらいのブログになってしまうのでほんの一部分だけを書いてみたい。


親友曰く、
「日本人は『個』や『個性』を確立して、その上で最終的に調和だ」と。
まさにサッカーそのもの。「個」を確立する前の「組織」は多分通用しませんから。
さらに親友は言う、
「指揮者の言う事を採り入れたり、採り入れなかったりする事が本番で自由自在に出来ればかなりの水準に行ける。ただ、採り入れない場合には指揮者に対する好き嫌いではなく、あくまでも『その方が音楽的にもアンサンブル的にも正しいから』という根拠が必要で、それを放棄して指揮者任せにしている間は惨憺たる結果が待っている」と。


今日のマエストロ小泉さんの指揮は自由を引き出してくれた見事な指揮でした。
自由=個、個性では全く無い。
自由とは、責任だと思う。責任を全う出来る事が個の力なんだと思う。
その責任をもって素晴らしい演奏をした仲間が2人いる。
名前は敢えて書きませんが、僕はコンチェルトとシンフォニーで何度も感動した。

指揮者の手腕は恐ろしいものです。でも、それはもの凄い勉強量とその裏付けが無ければ出来ない事です。
ブラームスという最高の素材だったと言っても、最高の調理をしてくれた小泉さんには感謝したいと思います。
有り難うございました。