原田幸一郎先生

今日、洗足学園の講堂でシューマンのピアノクインテットを弾きました。その中でビオラを弾いてらっしゃった方が原田幸一郎先生。
言わずと知れた東京カルテットの初代のファーストバイオリン奏者であり、日本を代表する教育者、指揮者であり、室内楽奏者、バイオリニスト。
僕が学生の時には本当によくレッスンをして頂いた。当時原田先生はNADAという室内楽の団体を立ち上げ、またいろんな方々との室内楽の演奏会をよくされていました。本当に良く聴きに行ったなぁ。今から思えば室内楽を我々学生に浸透させたのも、室内楽という魅力ある道に僕たちに引き寄せてくれたのも原田先生でした。

そのおかげで僕らの世代の人間は当たり前の様に室内楽を演奏出来ています。
もちろん僕は幸運な事に多くの先生に室内楽を教えて頂きましたけど、みっちり基礎を叩き込まれた事は感謝してもしきれません。

そんな原田先生との共演は凄くエキサイティングな時間でした。


また、韓国からいらっしゃったのナムユン・キム教授、チョンピル・イム教授との共演も素晴らしい時間でした。韓国の先生達とは、とにかく政治家は韓国と日本の歴史的問題をいつまでも言い合っているけど、我々は政治家でなく音楽家だからいい関係といい時代を作りましょうという話をして僕は帰りました。たぶん、もうそういう時代なんですよ。


でも本番あとの食事の時はやはり会話はワールドカップの話が多く、韓国の次の試合はアルゼンチン、日本はオランダ、お互い大変だけど頑張ろうと。
お互い頑張ると言いましても、どうしたらいいんですかね。