なるほど


管総理大臣が言った『最小不幸の社会』というのはなるほどと思った。ある意味最先端を行く考え方であるのかも知れないと思った。
というのも、最近の若き哲学者達が提唱する「ベーシック・インカム」も結局は最小不幸と僕は思っていましたから。実際、そんな浅い議論ではないとは充分理解しております。
とは言っても最先端が素晴らしいなんて言う事の保証は何処にもなく、実際あれだけ人々が熱狂した小泉政権下のハイエク型の傾斜配分の政治は日本をかなり苦境に立たせたし、目新しい事は意外に落とし穴があると思う方が良いのかも知れない。
日本もそうだったけど、ハイエク型の新自由主義に舵が切られるまで公平配分型の政治が行なわれてきたけど、読んだ本によると世界的に公平配分型、いわゆるケインズ型は世界的に主流だったらしい。いわゆる「社会民主主義」という考え方、実際悪者として後世に伝えられている田沼意次が目指した物も、田中角栄の行なった事も「社会民主主義」らしい。

とまあ、経済の事など僕には遠い話ですから何が良くて何が悪いなど全くわかりませんし、良い悪いは別として管総理大臣の政治を注目して見て行きたい。


それはそうと、5月には何処のテレビ局も毎日の様に沖縄の風景や人々のインタビューが流れていましたが、最近は沖縄の「お」の字も出て来ません。
時代の流れが速いというより、沖縄の問題は所詮遠い所の物語という事だったんでしょう。

小泉政権下での経済の方向より恐ろしい事は、刺客と称して考えの合わない人を斬って行く公開処刑的な事を国民が面白がってしまった事。
留学する大学生がめっきり減ったとニュースで見ましたが、いろんな考え方の人と対峙しようとする気持ちなんか小泉政権下の時に青春時代を送った若い人達が思うはずもなく、内向きになるのは当然と言えば当然なのかも知れない。