「復活」終了

簡単に40周年と言っても、膨大な出来事や歴史がこのオーケストラにはあるに違いないし、僕がこのオーケストラでお世話になってからの13年の個人的な想いだけでも本に著すとしたら全20巻の大作になるだろうと思われます。

その40年の歴史の中に生きる事を感謝してるし、誇りにも思います。そんな区切りの「復活」は終了しましたが、例によってコンサートの批評は来て頂いたお客様方におまかせしまして、個人の今日の想いを書きたいと思います。

マーラーほど楽譜に書き込みや指示が多い作曲家は珍しいけれど、それをちゃんと守る事がどれ程難しいかを先月の3番、そして今日の2番を演奏して改めて思いました。
しかし、それを完全に守った上で初めて自由を得られる気がしました。しかし、マーラーを演奏する機会は、ブラームスやベートーベンに比べると圧倒的に少ないから、1回1回を大切にしないともったいない。自由を得られる事は多分僕にはないと思いますが、マーラーを必死に弾ける機会を持てる事はもっと誇りに思っていいと思いました。
この2番は80分ぐらいかかる大作ですが、僕の集中力は75分ぐらいなのかと思いました。
特に最後の5分で失敗をしたとかではないのですが、弾いているという手応えより、曲を兎に角最後は聴いていました。
説明が難しいですが、弾いているけど客観的な自分がいるという一種霊的な感覚を経験したという感じでしょうか。
今日はもちろん疲労はありますが、さすがにジムに頻繁に通うようになってからは背中が凝ったとか、首がどうとか、全くありません。さすがです。運動はしないとダメですね。

コンサートの後のロビーでのレセプションで石田くんとヘンデルパッサカリアを弾きましたが、さすがに左手はヘロヘロでした。
どんなにヘロヘロでも、緊張だけはするものです。
勉強になりました。

この40周年記念コンサートという1つの区切りに多くの方々に来て頂き、有り難うございました。50周年にむけて、また汗を流したいと思います。