創立40周年

神奈川フィルが発足して5月29日で創立40年という事らしい。
それを記念してマーラーの「復活」を演奏する訳ですが、いろんな理由があるのかもしれないけど、個人的には「復活」をその記念に演奏する理由がどうしてもわからないです。
基本、この曲は葬送、葬礼、が基本になっていると思うし、確かに「復活」という名前が書いてありますが、これは友人の葬儀の時に演奏されていたオルガンと合唱によるクロプシュトックの「復活」をマーラー自身が聴いて交響曲の終楽章の歌詞に使用することを思いついただけで、あまりこの曲はその輝かしい記念の日に演奏される事がどうも僕にはしっくりいかないなぁ。


とは言うものの、素晴らしい作品である事には変わらない。
個人的には「巨人」についで多く演奏した事がある曲がこの「復活」です。


マーラーという作曲家、兎に角細かい指示が多い。でもそれをちゃんと楽譜通り演奏しないとマーラーには絶対にならない。その当たり前の事が非常に難しいし、ついついノリで演奏してしまう事が犯罪に近い罪悪。冷静に、そして激情を奏でる事、あと二日のリハーサルで間に合わせたい。
今回は三宅さんに強力にサポートして頂いているし、頑張らないと。理由はどうであれ40周年ですから。
ホールがみなとみらいでない事が非常に残念。


野中元自民党幹事長が官房機密費を政治評論家に配ったと告白したけど、まったくテレビ、新聞で大ニュースにならない所を見ると、やっぱりもらっていたんでしょうね。だって、半端じゃない事件だと思いますが。何が評論家だよ全く。
「政治と金」と散々報道して来た人達がもらってた訳ですからね。鳩山首相小沢幹事長の事を「政治と金」と騒いでいたのは、「お前らの政権も早く俺たちに金をくれよ」というメッセージだったのかな?
しかし先進国とは言えないお粗末なジャーナリズムですね。国営放送や国営新聞が日本には何社あるんだろうな。
健全なジャーナリズムの「復活」を望みたいけど、取り敢えずは今までのジャーナリズムの葬儀が先だな。