マーラーの定期演奏会終了

この3番のシンフォニーが持つ恐ろしいまでの凄さに飲み込まれて沖まで流されてしまったという感じですが、この凄い音楽だけでなく、マーラー周辺のいろんな歴史や思想の絡みから、今の自分の力は言うまでもなく、昔この曲を弾いた頃の自分の解体新書をひも解く事が出来た実に内容のある4日間でした。


これは全くの個人的な想いですが、これぞマーラーという響きの中にでも必ずブルックナーシューベルトの系譜が密かに隠されているとつくづく思いました。
オーケストラを弾くには、そしてその中でチェロを弾くには、やはりマーラーを勉強するだけでは充分でなく、バッハからベートーベン、シューベルト、そしてワーグナーに至までの歴史的な変遷を知る事が重要かつ必須だと強く感じました。


管楽器のソロの方々、いいソロでした。あのホールでちゃんと語っていましたからね。素晴らしかったです。
昨日の演奏自体の判断は僕には客観的にはなんとも言いようがありませんが、聖響さんを筆頭として音楽は当然の事ながらオーケストラがいいチームとして動き出して、そして一人一人の誇りに対して敬意を払うという何かが芽生えた定期演奏会だったような気がします。
誇りって、自分で責任を取れるという覚悟ですからね。


昨日は演奏会後、勝手に神奈川フィルを応援する会の皆様との反省会に顔を出させて頂き、そのあと宮川あきらさん作曲の舞台のチェロの音楽の録音と夏のコンサートの打ち合わせに行きました。録音は6曲ほどでしたが、個人的にはまだマーラーの興奮が残っていました。
なにせ明日から宮崎国際音楽祭で5月9日まで東京を留守にしますので、やっておかなければいけない事があまりにあり過ぎて。
でも今日は朝ジムでトレーニングをしたら随分楽になりました。