永遠のブラームス

白寿ホールで東京クライス・アンサンブルの第3回演奏会があった。
年に1度、4月にブラームス室内楽曲を6年かけて全て演奏するという壮大な企画です。
今日はピアノトリオ第1番、カルテット第1番、そしてクラリネットトリオ。僕はピアノトリオに出演。

課題やこれからクリアしていかなくてはいけない事は沢山あるし、いつもの事ながら演奏の内容の良い悪いはわからないけど、いい緊張感といい集中ができたのではないかと思っています。でも何か今日は遠くに光りが見えた感じがしました。


カルテットのチェロは河野さん、クラリネットトリオのチェロは花崎さん、お二人とも、さすがの演奏でした。
ゲネプロを会場で聴いて、本番はモニターでずっと聴いていましたが、本当にブラームスの音楽が聴こえて来た。素晴らしかった。
あのお二方を聴いていると、良いチェリストって何だろうという答えが少し見える気がする。

ブラームス室内楽曲は何回やっても本当に幸せな空気に包まれるし、大好きだけど、一生格闘するならバッハ、ベートーベンかなとも思いました。


これは非常にいろんな方面に対して失礼な僕の夢ではあるけど、バッハの無伴奏、ベートーベンのチェロソナタを毎月一回弾いて、ブラームス室内楽を月一回演奏して、オーケストラを月に1回演奏して、そして趣味の様にベートーベンのカルテットに熱中する毎日が送れたら、後は何もいらないです。