FIFAワールド・カップ南アフリカ大会

どういう訳か4年に1度のこの大事なワールド・カップがもうすぐだと言うのに、世の中はあまり盛り上がりを見せていないのが気になります。
と言う僕も、何故だか全く気持ちが盛り上がっていない事は隠しようがない事実ではあります。


実は前回のドイツ大会が終わって間もなく、南アフリカ行きを決意していた。
親戚が南アフリカにいる事もあって行こうと思っていたけど、いろんな話を聞いているうちにその気が一瞬にして失せた。
一言で言えば「怖いよ」という事でした。


行くのは見合わせたとはいえ、普通ワールド・カップ・イヤーの今頃になると僕は手帳に自分にとって重要な試合を書き込んで準備万端のはずなのに、今年は日本代表の試合がいつあるのかも把握していない。問題だな。
僕の中ではオシム監督が倒れて、監督を辞した時から今回の興味を失った様な気がする。
オシムさんが監督になった時、僕は狂喜乱舞した人間の一人です。オシムジャパンとしての勇姿をこの南アフリカ大会で見たかった。


とは言う物の、岡田ジャパンを期待していないわけではない。
でも、あまりにも戦術や選手起用に一貫性がなく思えてならないのが正直な所。
しかも先日の試合には失望した。あの試合を見るととてもじゃないけど、盛り上がる物も盛り上がらなくなる。


サッカーの試合は、オーケストラの演奏と酷似している。
監督=指揮者
ゴールキーパーティンパニ
ディフェンダーコントラバス(両サイドから駆け上がるのはホルンとトロンボーン
ボランチ=チェロ(守備的ボランチはセカンドバイオリン)
ミッドフィールダー木管群(司令塔はコンサートマスター
フォワード=オーボエ、フルート、ホルンのソロ楽器およびコンサートマスター

サッカーの試合を見に行くと、必ずオーケストラが目に浮かぶ。
いくら素晴らしいソロ奏者がいても、ゴールキーパーからちゃんと組織されていないと、勝てない。
その絶対的な組織のバランスを冷静に指示出来るのがやはり良い監督と思う。

オシム監督、残念でならない。