ブラ1の1週間

明日からブラームス交響曲第1番とブラームスのピアノトリオの第1番のリハーサルが始る。


ブラームスがとあるコンサートに行って、そこではベートーベンの第九が演目だったそうな。そして、あまりに評判が良かった為にアンコールにもう一度第九を演奏したそうだ。
そして知人に「今日はベートーベンの第18番を聴いた」と言ったという有名なエピソードがある。
皮肉屋だったブラームスらしいエピソードだけど、ブルックナーとはかなり仲が悪かったらしく、間に人が入って二人の仲を取り持とうとブラームスの行きつけのレストランでブルックナーブラームスは会食をした事があるそうです。同じ肉料理が好みで、共通点が見つかりましたねとブルックナーが言ったとされる。
ブルックナーが亡くなった時、葬儀の会場の外にひっそりいたブラームスを見つけた人が中に入る様に言ったら「今度は僕が棺桶に入るから」と言ったそうだ。


僕がオーケストラの仕事を始めた頃からすでにこのシンフォニーの1番を「ブライチ」と呼ばれていた。誰が呼び始めたのか知らないが、どなたか先人がそう呼んだのだろう。
「第九」という呼び方もそうだけど、多くの曲にオケマンしか呼ばない呼び方がある。
「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」、モーツアルトの超有名曲だけど、東京では「アイネク」と呼ぶ。大阪では「アイクラ」と呼ぶ。
それで関西人と論争になったけど、「アイクラ」の方が自然ですね。


今週はシンフォニーが15日の夜、ピアノトリオは18日の昼にブラ1を弾きますが、15日のそのブラ1の本番の前と17日の夜にバッハの無伴奏のコンサートがある。
その間に今年度から教え始める事になった東京芸大にも行きます。
今週は本当に修羅場です。


ちなみにピアノトリオの1番はブラ1とは呼びません。