7重奏のレコーディング終了

ストラビンスキーの7重奏のレコーディングが終わりました。
純粋に楽しかったなぁ。
というのも、メンバー皆さんのストラビンスキーや音楽への想いは相当なものでして、それぞれの人の生き様を見てとれる仕事と言うのはやはり楽しく、幸福感を得られるものです。


この7重奏という曲、編成はバイオリン、ビオラ、チェロ、ピアノ、ホルン、ファゴット、そしてクラリネットで、初めてのリハーサルの時には正直「こういう曲だったら僕も書けそうだな」と思いましたが、今日何度も何度もテイクを重ねてこの曲を知るにつれて、春の祭典ペトルーシュカ等の大作を書いて来た巨人にしか行き着けない境地だと思うに至り、あまり知らない曲について印象を話すものじゃないと反省しております。話すどころか、そう思った時点でダメですね。


「兵士の物語」「7重奏」「8重奏」をレコーディングしましたが、僕の参加曲は「7重奏」のみ。それでこの疲弊感なのに、全ての曲に参加している人もいますから、頭が下がりますし、どうしたらその集中力が持続出来るのかが知りたい。


それにしてもレコーディングと言うのはテイクを重ねて行くにつれて、どんどん緊張感が増して行き、もう許してくれと叫びたい衝動にかられます。僕の場合、どんどん守りに入って行き、安全の事しか考えられなくなり、逆にあり得ない失敗を引き起こします。あの守りに入る自分が許せないけど、そうなってしまう。


でも、リハーサルから今日まで、いい時間を過ごさせて頂きました。
今日関わった全ての方に感謝したいです。有り難うございました。