出獄した次の日に再逮捕

昨日の「愛知県医師会交響楽団」の第28回定期演奏会でのブラームスのドッペルコンチェルト、無事に終わりました。共演の水野さん、指揮の宮松さん、そしてオーケストラの皆様、有り難うございました。この場をお借りして御礼申し上げます。
本番では程よい緊張とオーケストラの皆さんの果敢な弾きっぷりに一緒に音楽を楽しめたという、本当に充実感のあるいい日になりました。

それにしても、あの出だしのチェロのカデンツァ、やっぱり僕にはまだ確信を持って弾く事ができないな。最後まで(うむ、これで行こう)と言う確信めいた気持ちにどうしてもならなかった。ちょっと頭を冷やして、次回は究極の基本に戻ってみようと思う。で、究極の基本ってなんだろ?


でも、多くのお医者様に囲まれての演奏は、パニック障害等、数々の不調を抱える僕にとって、なんて安心出来る舞台だった事か!
Can you imagine How happy I was!
薬剤師の方もいらっしゃっていて、「僕、こんな薬を飲んだりしますが大丈夫ですかね?」と聞くと「あんな薬は薬のうちに入りませんよ、安心して下さいよ」と。
それを言って欲しかったのよね。
なんに対しても小心者である僕は、昨日は本当に安心して過ごせました。
何かありましたら、是非よろしくお願い致します。このオケでチェロを弾いている幼なじみの友人も神経内科だし、これで安心安心。健康診断を兼ねて毎年呼んで下さい。


あれだけ医師がいらっしゃるんだから、音程を治してくれる先生がいてもおかしくないけどな。
ともあれ、自分の演奏の善し悪しはお客様に判断を仰ぐとして、コンサート自体は本当に良い演奏会だったと思います。後半のシューマンの「ライン」も良かったし。
本当に有り難うございました。


そして今日、ストラビンスキーの7重奏と格闘。
ダメじゃん。全く。
4日の日にレコーディングがあるのですが、僕は一体どうしたらいいのでしょうか。明日の朝必死に練習して、リハーサルに行きますが、結構顔面蒼白です。


監獄の方々に「どうもお世話になりました」とやや後ろ髪を引かれる気持ちで名古屋を後にし、ストラビンスキーの7重奏の練習不足で再逮捕と相成りました。
「これは国策捜査だ!」「不当逮捕だ!」と叫ぶ理由もなく、逮捕やむなしです。
この数日でめちゃくちゃ練習して、今回は嫌疑不十分で釈放を目指しますよ。