獄中記

佐藤優さんの著作を去年の11月から読み始めて7冊目になりますが、以前にも書きました「獄中記」、まだ終わりません。
いい表現、素晴らしい発想、すべてノートに書き取ったりしている為に、しかもここ20数年、音符しか読んで来なかった僕は恐ろしく読書のスピードが遅いのであります。


今日、昔からお世話になっていて、年に何度か食事をご一緒させて頂いている出版界のとある社長さんと食事をしました。いつも彼の話は知性と情報の裏付けから来るユーモアと毒を持ったトークで恐ろしく面白い方なんですが、その方に「佐藤優さん」の事をちょっと聞いてみました。
その社長さんは人をこき下ろす事も無いけど、誉める事はもっとあり得ない人ですが、佐藤優さんの事は大絶賛。
論客としてはもうその辺のジャーナリスト、学者の比じゃないと。そこからマルクス経済学の話から落ちる所まで落ちて鳩山邦夫代議士の話まで、いい時間を過ごさせて頂きました。


その獄中記を読んでいると、僕も1ヶ月から数ヶ月獄中でいろんな事をゆっくり考え、たっぷりと読書をして、そこで思った事をメモしたりする事をしてみたいと思ってしまうぐらい影響されております。
佐藤優さんのように外交官として国益の為に寝る時間もなく仕事をしてきて、小泉政権との路線闘争といいますか、小泉主導のいわゆる国策捜査によって壁にの中に落とされたという様に、僕は検察のストーリーで罪を作られる様な凄い仕事をしている訳でもなく、あまりに僕からは遠い世界ではありますが、獄中で僕はどんな事を考えるのだろう。
多分(いつ出れるんだろう)と思い続ける日々になるんでしょう。


バッハの無伴奏チェロ組曲を演奏中に迷惑防止条例、もしくは騒乱罪等で連行される時が来たら、僕のチェロは一流だからこそ連行されたのか、、単に本当に迷惑だからなのか、司法の判断を仰ぎたいと思います。


僕にこんなに影響を与える作家が今までいただろうか。
だって獄中生活をしたいと、この僕が思っているんですよ。