貴乃花親方の勇気を尊敬します

すでに古い話題になりましたが、貴乃花親方が相撲協会の理事に当選されました。
僕は大相撲に特別強い興味はありませんし、朝青龍の様々な問題も報道をぼんやり見てるだけです。
そもそも貴乃花親方が言う「改革」っていう言葉。
マスコミはこの「改革」っていう言葉がよほど好きみたいで、すぐ食らいつきます。
僕は相撲協会の事はあまり知りませんが、貴乃花親方がガツガツと改革をするみたいな報道が目につきますが、どうなんでしょうか。

改革を重ねる事によって、相撲の伝統や本道を守ると言うのが貴乃花親方の目指す所のような気がしますが、どうなんでしょうか。
そもそも保守と言うのは、伝統を守って行く立場ですが、時代や時の流れや人の生活のスピード、娯楽の多様化等、その伝統を守る事が困難になる事があって当たり前だと考えます。だけどそんな時代でも大切な何かを守らなきゃいけない時に初めて「改革」が必要になるんだと思っています。

オーケストラも同じで、扱う物は歴史上の偉大な曲です。ヨーロッパで守られて来た物はやはり人種や言語が違う我々も守らなければなりません。
守る前に伝統をちゃんと知る事も必要なんですが、僕は個人的にオーケストラを守る前に、偉大な曲を守る事が最初だと思います。それがしっかり守られて初めて音楽ファン、殊にクラシック・ファンがオーケストラを支えてくれるんだと信じています。
オーケストラにはいろんな考えの方がいらっしゃいますし、考え方が違って当然ですが、音楽に対しての熱意の温度差はオーケストラには最も厳しい現実です。
その温度差での対立がオーケストラをダメにしていきます。

貴乃花親方があの若さで理事になったことが凄いことではなく、立候補した事の勇気が凄い所だと思います。
あの行動に出た裏にある相撲に対する愛情や畏敬の念は半端ではないんでしょうね。

朝青龍は暴行した事実は無いと調査委員の親方が先ほどニュースで語ってらっしゃいましたが、事実が無いのに示談したという事がとても面白いです。
貴乃花親方が負け覚悟で立候補した理由が、こんな所にもあるような気がします。